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【有馬記念・後記】ブラストワンピース恩返しのV 池添は菊花賞からの進化を称賛


ブラストワンピース

 23日、中山競馬場で行われたGI第63回有馬記念(芝内2500メートル)は、池添騎乗の3番人気ブラストワンピース(牡3・大竹)が中団追走から直線で力強く伸びて優勝。ステルヴィオ(マイルCS)、アーモンドアイ(JC)に続く古馬勢の撃破で、3歳世代がまたしてもその強さを見せつけた。1番人気のレイデオロはクビ差2着、障害王オジュウチョウサンは9着に敗れた。

「パドックでオーナーから“(当時)5番人気だし、思い切って乗ってくれ”と声をかけられた。悔いの残らないように、スタートをしっかり決めていこうと考えていた」

 池添がこう振り返ったように、スタートから積極的にポジションを取りに動いたブラストワンピース。ダービー(5着)ほど前過ぎず、菊花賞(4着)ほど後ろ過ぎない位置取りから直線へ。最後はレイデオロの追撃をクビ差で抑えると鞍上は高々と左腕を上げた。

「ずっとGIを勝てると言い続けてダービー、菊花賞と結果を出せなかった。最後のグランプリは何としても取りたかった」と池添。「最初のコーナーまでは突っ張る感じだったけど、控えた時にしっかり折り合いがついて脚取りも良かった。菊花賞からの短い期間でいい筋肉がついてすごく良くなった」とパートナーの成長を勝因に挙げた。

 自身4度目のグランプリ制覇。「強い馬に乗っていることが一番(の要因)。名字を変えましょうかね? “有馬謙一”に(笑い)。3勝したジョッキーが名手ばかり(武豊、岡部幸雄、田原成貴、ペリエ)だったので4勝できてうれしい。来年は5勝できるように頑張ります」。

 管理する大竹調教師にとっては開業10年目でのGI初勝利。「表彰台に上がった時は、見たことのない景色で本当にうれしかった。これまで(GIで)人気で勝ち切れない競馬もあって、ようやくファンに恩返しができた」とホッとした表情を浮かべた。

 有馬記念は同師の父・大崎昭一元騎手にとってもカブトシロー(1967年)で初めて制したGI級レース(グレード制導入以前)だ。「それと重ねて取りたいレースだった。この馬への期待からすればここがゴールではない。今後のことは状態を見て考えていくが、そろそろ完成しつつあるし、今年の3歳世代のGIでの活躍からも楽しみ」。

 牝馬3冠を達成したアーモンドアイと同じ(有)シルクレーシングの所有馬の米本昌史代表取締役は「これくらいの距離では日本のトップクラスだと証明してくれた。大阪杯か天皇賞(春)になるかは分からないが、大きなレースを狙っていく」と来春への見通しを示した。果たしてどこまで強くなるのか――さらなる進化をしっかりと見届けたい。

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