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米3冠達成ジャスティファイ 先輩アメリカンファラオと比べると…


史上2頭目の無敗の米3冠馬となったジャスティファイ(左=ロイター)

【TPC秋山響の海外競馬解析】無敗の米3冠馬が誕生した。

 9日、米ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場で行われたGIベルモントS(ダ12ハロン)をジャスティファイ(牡3=父スキャットダディ、B・バファート厩舎)が逃げ切って優勝(勝ちタイム2分28秒18)。2015年アメリカンファラオ(この馬もバファート厩舎)以来、史上13頭目となる米3冠を達成した。ジャスティファイの場合はまだ負け知らず(6戦)でもあり、無敗での米3冠は77年シアトルスルー以来、史上2頭目の偉業だ。

 アメリカンファラオまで37年も途絶えていた米3冠馬が相次いで誕生したわけだが、この21世紀の米3冠馬2頭をベルモントSの走りで比較するとすれば、アメリカンファラオの方を上位に取りたい。

 まず、今年は率直に言ってメンバーのレベルが低かった。GI馬はジャスティファイのほかに1頭だけで、それも2歳時のもの。3歳時にGIを勝った馬がほかに2頭いたアメリカンファラオの時とは層の厚さが違う。

 結果を見ても、今年のレースで1馬身3/4差の2着に入ったグロンコウスキーは英国からの移籍馬。ここがダート、そして重賞すら初出走という馬だったが、アメリカンファラオの2着はGIウッドメモリアルSの勝ち馬で、のちにさらに2つGIタイトルを重ねたフロステッド。しかも5馬身半も突き放していた。

 また、残り4ハロンから2ハロン、そしてラスト2ハロンの、24秒81、25秒28というタイムも、最初の2ハロンが0秒69遅かったとはいえ、最後まで伸びていたアメリカンファラオの24秒34→24秒32と比べれば見劣りする(2頭はともに逃げ切り勝ち。勝ちタイムもアメリカンファラオの方が1秒53速い)。

 このように、ベルモントSを見る限りではアメリカンファラオの方が優れているといえる。一方、米国のチャンピオンディスタンスである10ハロンではどうなのか。今年のケンタッキーダービーとプリークネスSがともに道悪だっただけに、その判断は難しく、最終的なジャッジは今年のGI・BCクラシック(11月3日)を見てからにしたい。

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