• 文字サイズ

東スポWebトップ > レース > 競馬 > 横山典&四位が語る「そこはかとない馬への愛」

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

横山典&四位が語る「そこはかとない馬への愛」


馬への愛を語った横山典(左)と四位

 競馬記者になって初の美浦トレセン。取材対象は前夜から心に決めていた。天才ジョッキー・横山典弘だ。以前、当コラムで「言葉で表現しづらい独特の感覚」をお伝えしたが、今回も類いまれな感性を持つプロフェッショナルに密着した。

 南スタンドのベンチでコーヒーを飲んでいた横山典は未来のダービー馬を目指す2歳馬を眺めながら、こう口を開いた。

「新馬戦って幼稚園の運動会みたいなもの。だから決め付けちゃいけない。もちろん勝ちたいけど、もっと大切なものがある。最初から100%仕上げるなんて、野球で子供に変化球を投げさせるようなもの。肩ができてから変化球を投げればいい。それまでは楽しく野球をしないとね。馬も一緒だよ。まずは競馬を楽しんでくださいってイメージ。味付けで言えば最初は薄味、来るときが来たらバシッと仕上げた方がパンチが利くでしょ」

「心」を壊さないことも大切だという。

「骨折は治る場合もあるけど、心が壊れたら治らない。心と体のバランスが崩れると、稀勢の里や照ノ富士だってああなるからね」

 さらに「新馬は基本、オールマイティー」とのポリシーを持つ。「ミホノブルボンの新馬戦、知ってるか? そこに答えがあるよ」と。パワフルな逃げで後続を圧倒し、1992年の皐月賞、ダービーを制した名馬のデビュー戦(中京芝1000メートル)は実は出遅れからの差し切り勝ちだった。

 横山典は可能な限り馬に乗る。どんな馬でも「乗りたい」という欲を消すことはない。かつてメジロブライトを担当した浅見厩舎の山吉助手はある時、横山典に「乗せてくれないか」と頼まれたという。当時、横山典はライバルのセイウンスカイに乗っており、「クセが盗まれると思って断ったんや」と懐かしそうに笑った。このエピソードを当人に伝えると、記憶をたどりつつニヤリ。

「俺はどんな馬だろうと乗りたい。いい馬には何か共通点があるだろうし、乗れば必ずプラスになる。それがキッカケで依頼を受けるかもしれない。実際、(武)ユタカが乗っていたエアグルーヴにも乗れたからな(98年エリザベス女王杯=3着→ジャパンC=2着)」

 さらに昔話に花が咲き、あの「平成の怪物」にも話は及んだ。

「ディープインパクトには乗りたかったさ。そういえば、ユタカが香港での騎乗停止で有馬記念に引っかかりそうになってね(最終的に2006年有馬記念後の騎乗停止扱いとなり、武豊がそのまま騎乗)。あの時はジョッキールームがザワついたよ。みんな“誰が乗るんだ”“とてもじゃないが乗れない”と騒いでいたけど、俺は内心、本気で乗りたいって思ってた(笑い)」

 勝利へ貪欲な横山典だが、一方で勝敗以上に大切なモノも併せ持つ。以前、後輩の四位洋文が口にした「競走馬としてダメでも、乗馬として最高の馬もいる」との言葉が心に染み渡ったという。

「あぁ、そうだよなって。馬にも第2の人生がある。速く走れなくても、おっとりして、人間を信用している馬は子供たちを乗せるには最適。だから“壊さないように、大事に”って四位は言ったんだ。やっぱり俺たちは馬でメシを食っているからね」

 胸を打たれた記者は、この話を四位に伝えるため栗東へ飛んだ。「そんなこと言ってたんだぁ」とほほ笑んだ四位は「ノリちゃんとは感性が合うし、いつもそういう話をしている。勝つだけじゃないって言ったらオシマイだけど、僕は絶対に馬に無理させない。やっぱり馬が好きだからね」。

 8歳から乗馬を始め、夏休みは毎日、馬にまたがった。かつて乗った競走馬の何頭かは、四位の出身「霧島高原乗馬クラブ」(鹿児島)で乗馬として余生を送っている。

 馬券の参考にはならないだろう。だが、横山典弘、四位洋文というジョッキーの、そこはかとない馬への「愛」を感じてくれたら幸いである。

【編集部のおすすめ】

【こんな記事も読まれてます】




【関連記事】


ピックアップ
【向日町GⅢ平安賞】稲垣裕之の目に涙 これが「平安賞」だ!
注目選手のインタビュー、本紙記者の推奨レース予想を動画で配信中!

【GⅡ共同通信社杯】平原康多が若手の挑戦を受け止め2回目のGⅡ優勝
注目選手のインタビュー、本紙記者の推奨レース予想を動画で配信中!

【GⅢレディース笹川杯】長嶋万記がイン逃げV
注目選手のインタビュー、講談師・ 旭堂南鷹の推奨レース予想を動画で配信中!


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「おっぱっぴー」な半生を赤“裸”々に告白!(全15回)

元モーニング娘・加護亜依が激動の半生を振り返る!(全16回)

艇界きってのアスリート女子・倉持莉々とプロクライマー・大場美和が登場

ファイナルDAY2は9月17日(月・祝)に開催し優勝者が決定します。

野球界の“気になるあの人”を追跡し徹底調査!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

浜名湖ボート・プレミアムGI「ヤングダービー」

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!



新着フォト
東スポ動画
ミス東スポ2019サバイバルオーディション
注目コンテンツ
予選ステージは7月スタート!

ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!