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【オークス】レッドサクヤは桜花賞の走りと厩舎の勢いでひそかに押さえたい血統馬


エルフィンSを快勝したレッドサクヤ(手前)

【オークス(日曜=20日、東京芝2400メートル)美浦トレセン発秘話】「やっぱり悪いところほど似るもんだよなぁ」

 マウレアを担当する森信次郎厩務員が、こう言って渋い顔を見せたのは桜花賞(5着)から3週後。栗東滞在から美浦に帰厩した直後だった。何かと思えば、歯替わりがあったという。

「抜けた場所から永久歯がなかなか生えてこなくてね。不揃いの分、咀嚼(そしゃく)しにくいんだろうなあ。姉のアユサンも、この時期に歯替わりがあってカイバ食いが落ちたけど、まさか妹も同じ道をたどるとはねえ。井戸水を飲ませたりしてみたけど、栗東滞在時の半分も食べてくれなくてさ」

 先週末から徐々に食欲が戻って陣営もひと安心しているが、桜花賞V→オークス4着と着順を下げた姉を思えば、中間トラブルは、やはり懸念材料。無論、歯替わりだけではなく、フケ(発情)もこの時期の3歳牝馬には付き物の生理現象であり、当日までは各馬のチェックに気を抜けまい。

 一方、姉妹の相違点という点ではロサグラウカの尾関知人調教師も興味深い話を伝えている。
「前走(水仙賞=1着)は馬群の内を突く難しい競馬になったけど、ジョッキーも随分と評価するいい勝ち方ができました。姉のバンゴールはハミを取るとかかるところがあったけど、この子はすごくコントロールがしやすくて乗りやすい。同世代の牝馬同士なら距離は持つと思いますよ」

 そのバンゴールはフローラS・6着で本番に駒を進められなかったが、計5勝のうち4勝が左回り(3勝は東京)というサウスポー。指揮官は「これからの馬」と言いつつも「まだ負けたことはないので」と期待を寄せており、血統的には待望の東京でパフォーマンスを上げて不思議はない。

 さて“血の宿命”に注目する今週、記者が警戒する関西馬がレッドサクヤ。こちらはGⅠ馬エイジアンウインズ(2008年ヴィクトリアマイル)の半妹であると同時に、13年オークス2着エバーブロッサムの全妹でもある。「レッドイリーゼをエルフィンSで使いたかったけど、同馬主の馬が予定しているから春菜賞に回ってくれってさ。それだけ走るってことかなぁ」と、年頭に手塚貴久調教師が語ったことがあったが、オーナーサイドの見込み通りエルフィンSを快勝してみせた。オークスは、頭はアーモンドアイで鉄板と見ているが、桜花賞(7着)のしぶとい走り、厩舎(藤原英)の勢いからも、ひそかに押さえたい“血統馬券”である。

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