運命と思った「ガールズ1期生」

2013年01月03日 16時30分

【異業種から競輪界へ転身(3):重光啓代】「競輪挑戦だけじゃなくて、すべてのことに言えると思うんですが、やってみようと思ったらやってみるといい」

 180センチの長身を生かし、バレーボールの実業団(大野石油)でプレーしていたが、ケガもありレギュラーから陥落。チームを客観的に見る機会が増え、自分がプレーしていなくてもチームが勝てば喜べるようになっていた。そして、アスリートとしての自分に見切りをつけた。

 そして社業に専念。通勤には「一時期、ロードレーサーがはやったでしょう」と自転車に乗っていた。そのロードレーサーを買ったお店でガールズケイリンが始まると聞き「1期生というのが運命だと思った。何か大きなことに…」。26歳の夏、挑戦を思い立った。

 バレーボールをやっていた下地があったおかげで、乗り始めて間もなく計った1キロ独走は1分38秒。しかもその日、4・00の大ギアでもう一度計ったら1分28秒という好タイムだった。運動経験がほとんどない同期でモデル出身の田中麻衣美は「最初は2分くらい」だったそうだ。

 ガールズ1期生としての競輪学校生徒時代は「自転車漬けの毎日は、夢のような生活だった」と振り返る。「不平を言っている人もいたけど、集団生活には慣れていたので何言ってんだと思いました。充実してましたよ」。ガールズの学校生活は団体競技の経験がある人なら苦はない模様だ。

 現在のガールズの体制では「下位の選手の収入は正直言って苦しい。何とか1期生として頑張って、今後の選手たちにいいものを作り上げていきたい」と責任を感じつつ、走っている。そして魅力あるガールズケイリンを一緒に築いていく新星たちを求めている。

☆しげみつ・ひろよ=1984年9月27日生まれ。岡山県出身。就実高卒。180センチ。80キロ。102期A級2班。