別府競輪の「モーニング7」(FⅡ)は23日、初日を開催した。ガールズ6Rの布居光(22=和歌山)は、中嶋里美(31=愛知)とタイヤ差で4着。確定板入りこそ逃したが、前へ前へと踏み込み、外をへばりつく執念のレースで見せ場をつくった。

「中嶋さんを目掛けて踏んで(前にいた)太田(瑛美・21=三重)さんを外から封じられれば良かったけど、そうもいかなくて。でも最後まで諦めずに踏みました」

 当地は5月に走ったばかりで「最終日に1着こそ取れなかったですけど(2着)。走りやすい印象があります」と肌合いの良さを実感している。

 追加、補充さえなければ今期最終戦となる。布居は今シリーズ、ひとつの目標を掲げている。

「今回、点数を上げれば47点に届くんです。いつも初日は吐きそうなぐらい緊張するんですけど、落ち着いて走れました。2日目以降、飛び散らかさないように頑張ります(笑い)」

 ガールズは競走得点が47点を切ると代謝制度の対象となる。裏を返すと、47点に到達すれば代謝の対象から外れる(通称「リセット」)こととなり、この手の話題が期末の検車場で飛び交うことはよくある風景だ。

 来期を切羽詰まって迎えるより、一新した気持ちで戦うためには重要なこと。残り2走、布居の奮闘劇には注目したい。