西武園競輪モーニングは23日、最終日を開催。5Rのガールズ一般戦がラストランだった田中麻衣美(39=新潟)は3着で選手生活を〝卒業〟した。

 ガールズケイリン一期生で広告塔としても活躍した人気レーサーがバンクを去る。

「一番最初にクビになると言われていたけど、みんなに支えられて10年もできました。クラブスピリッツに入って小川(隆・45期引退)さんに指導してもらい選手になれた。つらい練習もみんながいたから頑張れた。本当にみんなに感謝です」

 そう話す〝まいみん〟の頬を涙が伝った。

「悔いのないように、力を出し切れるように」と臨んだラストランは3着。「同部屋だった(増茂)るるこ(30=東京)が『最後だね』ってレース前に泣きだして…(笑い)。それにつられてみんなも泣くから、私も…」と涙の卒業公演となった。

 通算成績は751戦4勝、2着20回、3着は47回。優勝には手が届かなかったが、元モデルの肩書を生かして積極的にメディアに出演するなど、ガールズケイリンの宣伝、発展に大きく貢献してきた。

「4勝しかできなかったし車券ではあまり貢献できなかったけど、(ガールズケイリンをアピールすることが)それが私の仕事だと思って一生懸命やってきました」と胸を張る。そして「これから若い子たちに頑張ってもらって、10年、20年とガールズケイリンが続いていくことを願っています」と思いを語った。

 今後については「ちょっとゆっくりしようと思います。ワンちゃんには寂しい思いをさせたし(笑い)」としばらくは愛犬や家族との時間を大切にするようだ。