松戸競輪ナイターGⅢ「燦燦ムーンナイトカップ」が11日に3日目を開催。今シリーズはガールズケイリン3Rを含む12R制で行われている。

 奥井迪(40=東京)はただ1人、無傷で決勝へと勝ち進んだ。初日こそまくりだったが、2日目は正攻法から突っ張り先行、3日目の準決5Rはもつれを尻目に打鐘からペース先行と、奥井本来のグイグイと畳みかけるパワフル駆けで魅せている。

 準決5Rで戦った飯田風音(20=埼玉)は「すぐ来たので動けなかった…」と仕掛けどころを熟知する奥井の絶妙な間合いに苦しみ、直後の6Rを走った児玉碧衣(27=福岡)と日野未来(29=奈良)は「前のレースで奥井さんがカッコいい先行をしていたので、負けられなかった」と口をそろえて称賛した。

 最終日(12日)の決勝11Rは完全優勝の期待がかかる大一番。特に児玉の存在が厄介だが「毎回、碧衣ちゃんと走る時は私は挑戦者。先に仕掛けていきたいし、小細工せず真っ向勝負で女王に挑みます」と改めて力を込めた。