平塚競輪GⅢ「開設72周年記念(湘南ダービーGⅢ)は10日に最終日を開催。ガールズの単発勝負、6Rの「第4回フレッシュクイーン」は尾方真生(22=福岡)が鋭い2角まくりで快勝し圧倒的人気に応えた。

 昨年の当大会はゴール寸前、後続にかわされて2着と涙を飲んだ。「去年の中ではグランプリよりも悔しいレースでした」と今年はリベンジに燃えており、勝つためにはなり振り構ってはいられなかった。だから、慣れぬ外併走もいとわず挑んだ。

「外に浮いてどうしようと迷ったし、山口(真未)さんも内にいた。でも迷うぐらいなら行ってしまえと仕掛けました」

 駆けてしまえばこっちのもの。たやすく太田瑛美(21=三重)をまくり去り、後ろにいた吉川美穂(29=和歌山)を余裕で振り切った。

「単発レースはいっぱい走っていたけどこれまで1着がなかった。展開と違いましたが優勝できてよかったです」

 年末には当地で「ガールズグランプリ2022」が開催される。「年末にまた平塚を走れるように、もう少し脚をつけてきます。まずは次のいわき平(5月5日、ガルコレ)で自力を出して3着以内を目指します」と慎ましくも明確に目標を掲げた。