平塚競輪GⅢ「開設72周年記念」(湘南ダービー)は10日、最終日を開催する。6Rでは「第4回ガールズフレッシュクイーン」が行われる。このレースはデビュー2年未満のガールズ選手によって争われる、いわば登竜門的な位置付けにある。

 なかでも尾方真生(22=福岡)に集まる期待は大きい。昨年はガールズ界の頂点を決める大一番「ガールズグランプリ2021」(静岡)に初出場するなど、大ブレイクを果たした。「このなかでは一番、単発レースを走っています。(単発レースでは)いつも力を出し切るレースしかしていないけど、あれだけ強い人たちと戦っているし、間違いなく力になっています」と貴重な経験を糧としている。当レースも人気を一身に背負うこと必至だ。

「前回、同じ開催だった同期の(杉浦)菜留(21=愛知)さんと仲のいい(山口)真未(30=静岡)さんに『6対1になると思うけど、頑張ろうね!』って言われたんです…」

 もちろん、ガールズにはラインの概念はないため「6対1」は物の例えだ。それだけ周りが尾方の強さを警戒しているということ。

 それでも「私はいつも通りに出し切る走りをするだけです。平塚はデビューしてから唯一7着を取ったりしてあまりいいイメージがないけど、今回変えるつもりです!」と6人の挑戦を堂々と受けて立つ。