小倉競輪場で開催中のナイターGⅠ「第63回競輪祭」3日目の20日、12Rで「ガールズグランプリ2021トライアル」トパーズ決勝が行われ、小林優香(27=福岡)が逆転の優勝を飾った。

 2021年――。この一年の地獄で終わりたくなかった。小林は東京五輪で結果を残せず「悔しい形で終わりたくなかった」。そのためには、GGPで結果を出すしかない。

「最後のチャンスで切符をつかめたのは良かった。落ち着いて走れました。自力が多いメンバー構成だったので、中団にいたかった。内枠をもらったのを生かせた」

 五輪の経験は無駄じゃなかった。一回り大きなアスリートとしての現在につながっている。気持ちは乗る一方で、「来月10~13日の全日本トラック選手権を走って、防府モーニングも走ります」と意気揚々だ。

 ナショナルチームにも復帰し、やるべきことは満ちている。GGPに向けては「妹弟子(児玉碧衣)の4連覇を止めたい」とニヤっと笑った元女王。「2021年が、良かった、で終われるように」の言葉を実現してみせる。