【ガールズケイリン】東京五輪を終えた小林優香が定めた目標とは

2021年10月25日 15時54分

小林優香は唯一無二の存在だ(東スポWeb)
小林優香は唯一無二の存在だ(東スポWeb)

 東京五輪出場後の小林優香(27=福岡)は11月のガールズグランプリトライアル(小倉)優勝による年末の大一番出場を目標に定めている。勝負の時を前に、小林の実像に迫った。

 8月、1年延期の後に開催された東京五輪。小林優香の挑戦は終わった。金メダル獲得を目指し、競輪学校(現養成所)時代からたゆまぬ努力を続けてきたが、夢はかなわなかった。

「ガールズグランプリを目指すこと。それが今の自分の仕事」

 穏やかで柔らかな表情に戻り、拠点となっていた伊豆からホームバンクの久留米へ。練習環境も移し、親しんだ九州の水を浴びながら再スタートを切っている。

 東京五輪でメダルを獲得すれば、ガールズグランプリの出場権を得ることができた。しかしそれができず、残る可能性はガールズグランプリトライアルでの優勝、ただ一つ。

「短期の目標として、小倉(GGP)での優勝を置いています。パリ五輪も目指すか、については時間をもらって考えているところ」

 トップを駆け抜けてきた自負もある。昨年は走れなかった夢舞台に立つことが自分の責任。ガールズケイリン選手としてのみんなの目標は、当然自身の原点でもある。誇りを胸に達成しようとしている。

 五輪仕様の新フレームもこれから試していく。10月の中旬時点ではまだ手元になく「実際に五輪で使ったものとはちょっと違うし、武雄(28~30日)の前に届く予定なんです」とニッコリ笑う。新しい武器をものにして、勝負をかけたい。

 輝くことだけが、恩返しだ。最愛の母がいる。ナショナルチームに所属していると強化指定費を受けることはできるが、それでも金銭面では厳しいのが事実。「母がずっと支援してくれていた」。東京五輪延期が決まり、心が壊れた時も支えてくれたのは母だった。一度だけ吐いた弱音――。

「帰ってきていいよ」

 強くて優しい母の愛で、自分自身を取り戻すことができた。東京五輪は人生の一つの局面。すべてをかけたが、まだいるべき場所がある。そこで輝くことで、母に感謝の思いを伝えたい。

「東京五輪で最後、と言っていたはウソじゃないんです。でも…」

 これからについては、結論待ち。ただ、変わらないのはガールズケイリン選手としての〝ユウカ〟がいること。唯一無二の存在が、再び歩き始めている。


 ☆こばやし・ゆうか 1994年1月18日生まれ、佐賀県出身。164センチ、64・7キロ。106期(ガールズ3期)として2014年5月岸和田デビュー。東京五輪ケイリン16位、スプリント14位。

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