女子レーサー 初公開!秘蔵ショット

 女子ボートレーサーの知られざる素顔を紹介する「秘蔵ショット」。今回紹介するのは、福岡期待の若手・小城千奈(21、福岡・113期)。中学生の時はスピードスケートのショートトラック、高校生の時は自転車競技と、いろいろなスポーツを経験してきた小城にボートレーサーの道を選んだ訳を聞いた。

「福岡県ではタレント発掘事業というのがあって、私はオリンピック選手になろうと思って応募したんです。運よく合格して、自分の適性ある種目を選ぶことになり、スピードスケートにしました」。ショートトラックジュニア代表としてアジア大会で5位になるなど、実績を残した。「競技としては楽しかったんですけど、練習に通うのに片道2時間かかって負担は大きかったです。さらに母親が病気になってしまって、断念しました」

 そして高校進学。スケートの実績を買われて、自転車の名門である祐誠高校(福岡)から特待生の権利をもらい、自転車競技部に入部した。

「ずっと男子と一緒にやっていて、同じ土俵ではかなわないことがわかったんです。進路を考えた時に選手としての寿命も長いし、親孝行もできると思ってボートレーサーを選びました」

 自転車競技をやっていた縁で、ガールズケイリン選手の小林優香とは仲がいい。「私が高校時代に教えてもらっていた人が、優香ちゃんを教えているんです。ホームにしている久留米競輪場でたまに彼女と会います。たわいもないガールズトークで盛り上がります」

 デビュー1年、現在の目標を聞いてみると、「まずはB1に上がることです。将来的には平山智加さんが目標。男子に交じってトップレベルの舞台で成績を残せるような選手になりたいです」。

☆おぎ・ちな=1993年8月8日生まれ。福岡支部所属の113期生。2013年11月芦屋でデビュー。昨年11月の児島で水神祭を挙げた。15年前期勝率は2・32(B2級)。身長151センチ。血液型=A。