大宮競輪の「東京スポーツ杯」(FⅡ)は22日、初日を終えた。ガールズケイリンの予選1・6Rを逃げ切った石井貴子(33=東京)が、さらなる先行テクの向上を目指す。

 レースは前受けから突っ張り先行で永塚祐子(35=神奈川)の叩きを完封。「なかじ(中嶋里美、30=愛知)や、飯田さん(風音、20=埼玉)とかが来ると思って、何回か踏めるように」とペースを保ちつつ、また余力も確保しての見事な逃げ切り勝ちだった。

 先行不利なガールズの競技性の中、ブレずに風を切るスタイルはファンからの信頼も厚い。だからこそ「もっとうまくなりたい。上位の選手相手にも何とかできれば」と強く思っている。輝く瞳の中にいるのは、同じ東京の先行職人・浦山一栄(49=東京)だ。

 浦山は爆発的なダッシュやスピードで勝負するのではなく、先頭に立つまで、先頭に立ってから、などレースの中での緩急で別線を翻弄する。「本当にうまいんですよね。自分も後ろの選手に脚を使わせながら、とかの先行をできるようになりたい」。予選2・6Rでは初日より巧みさを増して逃げ切りを狙う。