大宮競輪では22~24日の日程で「東京スポーツ杯」(FⅡ)が開催される。注目のシリーズで、ガールズケイリン界屈指の実力者・梅川風子(30=東京)が復帰、初日の予選1・7Rに出走する。

 梅川は先月函館のガールズケイリンフェスティバル決勝で落車(再入)、左鎖骨を骨折してしまった。「競輪をやっていれば仕方ないですね」。今年は3回の落車に見舞われるも、淡々としたもの。厳しいアクシデントも風のように受け流す。

 いわき平のアルテミス賞出場が決まっていたが、「ギリギリ間に合わなかった。走るからには1着を取れる状態じゃないといけないと思って。そうじゃないなら出るべきではない」と判断。今節が何とか、出走判断で「OK」が出る状態に戻ったという。

 ケガをしつつも、全日本トラック(延期)やアジア選手権など、競技大会への出場に向け気持ちは切れていなかった。「そういうものがなくなったのがちょっと…。でも競輪を走れるのでブランクというのはないと思うので」。一瞬、表情を曇らせたが、自分を律するかのように垢抜けた雰囲気で現在を受け止め、前を向く。

 コロナ禍、それに豪雨などの自然災害と今年の夏は暗いニュースも多い。梅は冬に咲く花だが、こんな夏には、パッと明るい花を咲かせてほしい。