東京・調布市の京王閣競輪場で熱戦が続く「第回日本選手権競輪」(GⅠ)は6日、3日目を開催した。メインの「ガールズケイリンコレクション京王閣ステージ」で断然人気を集めた児玉碧衣(25=福岡)はまくり不発で4着。レース後は悔しさをにじませつつ、敗因を冷静に分析した。

 太田美穂(24=三重)、久米詩(21=静岡)の3番手周回から佐藤水菜(22=神奈川)を迎え入れて4番手になったところまでは思惑通り。だが、そこを荒牧聖未(31=栃木)に追い上げられて根負けする形で5番手まで下げ、前との距離が遠くなったことが結果的にはアダになった。

「サトミナの番手に荒牧さんを入れたのが失敗。外でフタされるのもストレスだし、引くのか引かないのかずっと迷ってしまった…」と、赤板過ぎまでの荒牧との並走を振り返り「サトミナが(3番手で)車間を切っていたのもプレッシャーだった。ずっと周りは見えていたんだけど…」と悔しさをにじませた。

 脚力は文句なしのナンバーワン。それを承知で相手は厳しい包囲網を敷いてくる。力で打破するのか、時には位置にこだわるのか…。これは強い自力選手の永遠のテーマになる。

「今日は脚力じゃなく技術や要所の判断で負けた感じ。これからは脚力を上げるだけじゃなく、簡単に(位置を)下げないところも見せていかないと。細かいテクニックも必要ですね。次はサマーナイト(7月函館)。そこで何とかします」。

 試練を糧に、女王はさらにひと回り成長していく。