佐世保ミッドナイト競輪は30日が最終日。ガールズ決勝は8Rで行われる。初日の予選1走目は6着スタートだった南円佳(21=鹿児島)は、予選2走目を手堅く2着にまとめ、12場所連続優出を決めた。

 今シリーズの予選で2番車となっていた南。ミッドナイト競輪は点数上位者から1番車が与えられるため、当該レースで2番目に点数を持っていることになる。

「私が2番車というのは正直、びっくりしています。強くなっているという自覚もないし、何一つ変わったこともしていない。2月にたまたま連続優勝した時の影響で点数が跳ね上がっているだけだと思う」と、謙虚に受け止めている。

 むしろ「(2月)静岡で初優勝した時の3連単の配当が14万円台。今は自分のオッズを見ると140円台とかあって、逆にビックリしています」と、困惑の表情さえ浮かべる。

 そんな戸惑いが原因なのか、予選1走目はレースがかみ合わず6着と大敗した。予選2走目は、山原に力勝負を挑み、外浮く危ない展開だったがしのいでの2着と、底力があるところを見せていた。

「佐世保が初めてでしたからね。ここで飛んだら、またしばらく呼んでもらえないと思いました」と、振り返る。決勝戦の3番車に、やはり驚きを隠せないようだが、本人が自覚している以上に成長しているのは確かなようだ。