いわき平競輪場で開催されているS級シリーズ(FⅠ)の最終日(7日)、ガールズ決勝10Rに石井貴子(31=千葉)が挑む。予選2走は4着、2着。尾崎睦(35=神奈川)、荒牧聖未(30=栃木)、細田愛未(25=埼玉)といった実力者に押されている。

 検車場では新型コロナウイルスの感染予防のため、ウオームアップやクールダウンを行うローラーはビニールシートで囲まれている。ビニールシート越しに取材に応じた石井は「温室育ちなので」と軽めのギャグを披露。弱々しさを訴えたが、ガールズ界随一の根性は誰もが認めるところだ。

 しかし、現状はスピード不足を嘆く。「(児玉)碧衣ちゃんや(高木)真備は本当に強い。自分の良さ(根性)を出して戦える部分もあるけど、今はスピード不足でその段階にすらいけていない」。課題の残る今だが、決勝はその中での走りで優勝を目指す。