福岡県北九州市の小倉競輪場で開催された「ガールズケイリングランプリ2020トライアルレース」は20日、ガールズシリーズの最終日を行った。11Rアメジスト決勝は伏兵・佐藤水菜(21=神奈川・114期)が優勝。大逆転で地元・平塚で行われるガールズグランプリの出場権を獲得した。

 佐藤は「2日目の反省があったので」。初日は果敢に攻め切ったものの、2日目はタイミングを逸した。決勝は前に太田りゆ、小林優香というナショナルチームの先輩の背中がある。7月に加入したばかりの超新星。平塚ガールズグランプリの切符を最後の最後に手にするまくりで、歴史に名を刻んだ。

 昨年はGGP初出場も結果は残せなかった。今年は「自分の力でつかみ取ったグランプリ。しっかり頑張ります」とすぐに視線を平塚に向けた。重度の腰痛に苦しみ、開催ごとに状態が変わることも多い。だが「支えてくれた人たち、応援してくれた人たちのためにも」の思いで今シリーズは頑張った。もちろん、フロックではない。平塚でそれを証明する。