50歳のガールズ、5か国語操る才女デビュー

2012年06月30日 12時00分

【ガールズケイリン攻略法(3)】

 48年ぶりに復活するガールズケイリン。50歳にしてプロスポーツ選手デビューを果たす高松美代子と、5か国語を操る才女・中山麗敏は異色中の異色。ともに神奈川県所属で迎える地元・平塚競輪場での初戦(7月1~3日)に燃えている。

<高松美代子>人間、半世紀を生きるとどうだろう。人生を振り返り、穏やかな老後へとシフトしていくのではないか。そんな常識を覆す挑戦をするのが高松だ。娘2人を育て上げ、4人の親はすべてみとった。普通はそのまま落ち着くところだが「趣味で自転車やマラソンを続けてもいいけど、何かもう一回挑戦したいな」と第2の人生に厳しい勝負の場を選んだ。

 最年長(50歳)で小学校の教員だったこともあり、〝生徒会長〟として娘ほど年齢の離れた同期をまとめ上げた。

「若い子たちみたいに10年も走ることはできない。何年かして女子を指導することができれば」という思いを入学前に語っており、自身が経験したことをこれからの選手に伝える意志もある。

 もちろん選手としては貪欲に勝ちにいく。ロード時代には最後のスプリント勝負で加瀬加奈子を破ったこともある。ケイリンでもマーク策から再現を図る。

<中山麗敏>砲丸投げで培った体力を武器に米国で水泳のカリフォルニア選手権で18位に入る。その他にはボクシングでも活躍。日本に帰国後は中華料理店の店長に。今では日本語、中国語、英語、スペイン語、ヒンディー語を操り、とにかく多才だ。しかし「人生を変える機会と思って」とガールズケイリンに飛び込んできた弾丸娘〝リーミン〟が最高に輝く場所はプールでもリングでも厨房でもなく、バンクだ。

 平塚の名匠・遠沢健二(S2・57期)の下、競輪場に毎朝一番乗りして練習に励んできた。それもこれも、開幕戦の平塚でド派手な花火を打ち上げるためだ。「師匠は自分以上に努力しているので」と炎のマーカーを見習い日々精進。「話題性だけじゃなくて長期間お客さんがついてくれるような走りを」とファンにアピールできるレースを強く意識している。誰よりも汗を流した平塚で優勝目指して突っ走る。