【Fresh! ガールズケイリン】競輪学校では“劣等生”…デビュー後はまくって!まくって!!伸びてる高尾貴美歌

2020年03月17日 16時00分

底力を上げて争覇級まであと一歩の高尾

 21人中19位で競輪学校(現・養成所)を卒業した高尾貴美歌(20=長崎・116期)はいわば劣等生。しかしデビュー後に力をつけて、最近は次々と決勝進出を決めている。苦戦が続く同期も多いだけに目立つ存在だ。

「レースから帰ると父がここがダメだったとか、めっちゃ言ってくるんですよ」。顔をしかめて訴えるが、うれしそうでもある。

 競輪選手を目指したきっかけは父親の言葉だった。「競輪好きの父に選手になったらどうだって言われてました。ロードバイクは小6の時から乗ってました。1つ上の兄のおさがりです」。体を動かすことが好きで次第に本気で考えるようになった。「中学は陸上の中距離をやって、高校は自転車競技部です」。佐世保市内の鹿町工業高校に進学するとスクラッチやポイントレースなどの中長距離種目で活躍。スクラッチで全国選抜自転車競技大会4位など好成績を収めた。

 競技で培ったのは持久力で、競輪に必要なダッシュ力やスピードは不足。競輪学校では苦戦して1着は1回取っただけだった。「レースも記録会も全然でした。だから練習も自主練習も必死こいてやってました」と苦笑いで振り返る。

 デビュー後は立て続けに最終日一般戦で1着を取った。幸先良いスタートを切ったが、それからスランプに陥る。「49点だったのが一時47点まで落ちてしまいヤバいと…。焦って練習しました」。尻に火がつくと猛練習して成長していくタイプなのか、成果ははっきりと表れた。8場所目に初優出を果たすと、2回に1回のペースで予選をクリアしていった。

 周囲を驚かせたのは2月の松阪戦だ。初日にまくりで予選初1着を決めて2日目もまくって連勝。3連単6万円台と10万円台の大穴を演出した。勢いに乗った決勝は好位キープから外に持ち出して強襲。まくりで押し切りを図った佐藤水菜に1/2輪差まで詰め寄った。「広島(前場所)で石井寛子さんにセッティングを見てもらったんです。サドルの高さをけっこう変えました」。スター選手のアドバイスで得た戦果だけに喜びもひとしお。かなりの自信になった。トップクラスとの差はまだ大きいが、あどけなさが残る今月13日に二十歳になったばかりの高尾には伸びしろがたっぷりある。どこまで行けるか楽しみだ。

 ――休みの日は何をしている

 高尾 基本的には家でごろごろしています。あとは友達に会いに行ったりですかね。

 ――好きな食べ物は

 高尾 甘いものなら何でも好きです。大の甘党なんですよ。コンビニのスイーツとかよく食べます。

 ――大切にしている言葉は

 高尾 師匠の阪本正和さんに「最後まで諦めないように」って言われていて、それを心に置いてレースをしています。

 ――今の目標は

 高尾 まだ決勝に乗れたり乗れなかったりなので、乗るのが普通になるようにしたいです。

☆たかお・きみか=2000年3月13日、長崎県生まれ。脚質は地脚タイプ。116期生として昨年7月18日に高松競輪場でデビュー。