輪界の闘将は44歳にして練習の虫

2012年06月02日 14時00分

 2日開幕:西武園競輪開設62周年記念(GⅢ・ゴールド・ウイング賞)

 闘将ここにあり。坂本英一、44歳(栃木・59期)。気合と根性で初日の12レースで武田―平原を追走する。

 

「こんな位置を回れるとは…。久しぶりにビビッとくるね」。昨年末からケガで調子を落とした時期もあったが「やっと自分に雰囲気を感じるくらい」まで立て直してきた。「特別競輪を走れなくなってきたからこそ、この位置はしっかり回りたい」と目を細める。

 長男・将太郎(101期)は7月8日に地元・宇都宮でのデビューが決まった。

「練習だけはしっかりさせている。自分がいない時でも栃木は若い衆が多いので、練習はバッチリできる環境だから」。長男を育てるのとともに、5月に競輪学校に入校した女子2回生(104回生)の梶田舞(25)の面倒も見ている。

「栃木で単身でやっていて、オリンピックを目指したいということで、自分たちの練習グループに話が来た。環境の面を考えても、万が一、オリンピックに出られなくてもガールズケイリンというのがあるよと話したら、プロを目指すとなって面倒を見るようになったんです。この前の記録会は全部1位だったみたいだね」

 弟子を育てていれば自分もの気持ちが当然、湧いてくる。

「練習をやるからこそ、気合と根性が生きてくる」。44歳にしてなお練習は寸暇を惜しんでやっているし、レースになれば鬼の覚悟で突っ込んでいる。戦い続ける炎の男から目が離せない。