新人ガールズケイリン選手にスポットを当てる「フレッシュガールズケイリン選手紹介」の第2弾は愛知の当銘直美(22=114期)が登場。4月にはデビュー初Vを果たすなど強気な立ち回りも目立つレーサーの“隠された本性”を探ってみた。

 中学時代にやっていた卓球が「伸びないな~と思っていた時に」たまたまテレビで見たガールズ1期生の映像で自転車に開眼。「妹と地元(静岡)で自転車部がある高校を見つけてそこに進みました」。両親はケガもつきものの競技に不安を抱いていたというが「高校3年間頑張って認めてもらうしかない」と、ある意味で“意識高い系女子”の本領を発揮した。

 その部活の中で静岡競輪場に出向いた際にのちの師匠となる新田康仁(74期)と出会う。「杉沢毛伊子(104期)さんもいらしたんですけど、そこで新田さんが杉沢さんに『この子、ガールズの選手になるらしいよ』って突然、言ったんです。私は言ってなかったし、新田さんの冗談交じりの言葉だったんでしょうけどその一件でガールズを目指そうと意識しました」。その後、新田が2014年11月に骨盤骨折の大ケガに見舞われ、指導が満足にいかない状態に。当銘は隣県の豊橋競輪のガールズケイリン育成プロジェクト「T―GAP」の3期生に合格し、プロへの道を進んでいった。

 現在のオフの日のリフレッシュは「自転車でロードを乗ってますね。旅行に行くとしても自転車を持っていって景色を見ながらサイクリングしてます」。果てしない“自転車愛”に思えたがこれには理由もある。「愛知に引っ越してから自転車つながりでの知り合いはいるけど友達がいなくて…。今も地元に住んでいれば当然、友達と出かけたいですよ!」。積極的に出かけて交友関係を広げるタイプでもないらしく、友達がいない↓自転車中心の生活↓友達ができないという「負のループです」と自分をプロファイリングする。

 そこで、せっかくの特集記事ということで「友達募集」企画を提案すると「いいですね。理想はポジティブな人がいいです」と即決。趣味も自転車という生活リズムから「どんな趣味を持ったらいいかも同時に募集します(笑い)」。本気の希望&提案者は選手会あてのファンレターとしてメッセージをどうぞ。なお、好きな異性のタイプは「昔のジャニーズ系みたいなカッコイイ人ですね。最近の中性的なかわいい系は好きじゃないです」ということだが、こちらに関しては「募集はしません!」。勝負根性は現状でも一級品。脚力を兼ね備えて自然と人の輪ができる存在を目指す。


 ――珍しい名字

 当銘 父方のルーツが沖縄らしいです。私自身は「トメちゃん」と呼ばれると、おばあちゃんみたいなのが…(苦笑)。

 ――賞金で何か買った

 当銘 妹(沙恵美)が競輪学校に入学(118期)したので、そのための物を買いました。

 ――好きなグルメは

 当銘 甘いものですね。リフレッシュでロードに乗るときに峠を越えて行くカフェもあります。

 ――読者にアピールを

 当銘 絶対に車券に絡む!!と強い気持ちで走っています。あと、将来は自力でやりたいので「自力」のコメントが出始めたら、脚力に自信が出てきたと思ってください。


☆とめ・なおみ=1996年6月19日生まれ。静岡県出身(登録府県は愛知)。2019年4月の静岡で初優勝。114期(ガールズ7期)。