「女子競輪」36人が合格

2011年02月27日 10時56分

【競輪】日本競輪学校女子第1回生徒一般入学試験合格者が25日、JKAから発表され、同日記者会見が行われた。合格者は技能試験26人、適性試験10人の合計36人。主な合格者には02、06年冬季五輪スピードスケート代表の渡辺ゆかり(29)、08年北京五輪ホッケー代表の岡村育子(34)、後閑信一(東京・S1)の長女・後閑百合亜(18)、中川誠一郎(熊本・S1)の実妹・中川諒子(26)、藤原憲征(新潟・S1)の実妹・藤原亜衣里(30)らがいる。

合格者を代表して白井美早子(京都)、田中麻衣美(新潟)、渡辺ゆかり(山梨)の3人が25日に都内のホテルで行われた記者会見に登場。併せて48年ぶりに復活する女子競輪の名称が発表された。
 昨年10月に「女子選手による競輪競走」の愛称を公募。全912件の応募の中で多かったのはこれまでのエキシビションレースで用いられてきた“ガールズ”をつけたもの。この呼び名が浸透していることもあり、復活する女子競輪は「GIRL’S KEIRIN」の名称に決まった。
「GIRL’S KEIRIN」創設を推進してきた下重暁子JKA会長は「やっと、やっとこの日が来た」と感激の面持ちであいさつ。「5年ほど前に橋本聖子さん(参議院議員)から、何とか女子で競輪をやっている人を(プロとして)競輪場で走らせてほしい、という提案を受けてやってきた。いろんなイベントを続けてようやくここまで来られた」。春一番が吹いたこの日の天候になぞらえ「嵐が吹く日もいっぱいあると思うが、どうか長い目で見てほしい」と訴えた。
 会見に出席した白井、田中、渡辺の3人は直前に受け取った合格通知に興奮気味。白井が「身が引き締まる思い」と背筋を正すと、田中は「強い仲間と一緒に練習することでここに来ることができました。仲間には本当に感謝しています」と涙ぐんだ。来年のロンドン五輪で正式種目になった女子ケイリンの出場を目指す渡辺は「アスリート魂を持ち続けて日本の競輪と競技のケイリンを同時進行していく。学校では仲間といい汗を流していきたい」と意気込みを語った。
 日本競輪学校の滝沢正光校長は「試験ではまだいろいろと決まっていない中で必死にペダルをこいでいる姿を見て感動した。この姿を披露することができれば、必ず盛り上がるだろうと思う」と声を震わせた。「上位の選手は素晴らしい成績を試験で出していた。あとは下位の選手がどれだけ上位の選手に近づいていけるか」。プロとして高いレベルでファンを魅了することができるかが課題だ。 5月10日の競輪学校入学式から来年7月予定のデビューまで、戦う女子たちは大事な準備期間を過ごすことになる。

 ▽技能試験合格者=近内稚明、後閑百合亜、荒牧聖未、関口美穂、小林莉子、増茂るるこ、高松美代子、加瀬加奈子、田中麻衣美、藤原亜衣里、中川諒子、篠崎新純、浦部郁里、尾上明子、越田恵美子、三宅悠里、中村由香里、白井美早子、門脇真由美、飯塚朋子、戸田みよ子、三輪梓乃、重光啓代、山口菜津子、松尾智佳、大和久保美
 ▽適性試験合格者=奈良岡彩子、野口諭実可、渡辺ゆかり、加藤由香、岡村育子、藍野美穂、田畑茉利名、中山麗敏、森美紀、伊木雪乃