【旬のボートレーサー】平山智加 産休から復帰し「2優出1V」活躍のナゼ

2018年04月25日 10時35分

平山智加

【今が旬〜このレーサーに乗れ〜】今、目が離せないレーサーを紹介する好評企画「今が“旬”~このレーサーに乗れ!~」。今回は3月に約1年2か月間の産休から復帰したばかりの平山智加(32=香川)が登場だ。休養前もトップレーサーとして活躍していたが、復帰戦のまるがめ一般戦でいきなり優出すると2節目の下関GⅢオールレディースで優勝と結果を出した。“母”となって育児と仕事にどのように向き合っているのか――。

「今までは自分のため、家族のため、ファンのためにと思って走っていた。だけど、これからは“子供のために”という大きな存在が増えた。この子のために頑張らなきゃって…。そう思わせてくれるだけでプラスになっている」――。“平山ママ”は復帰直後の心境をこう明かした。

 2017年1月の戸田60周年記念を最後に産休に入り、9月に第1子となる長男を出産。「妊娠中はいろんな人のレースを見る余裕はあったんですけど、長男が生まれてからは、自分が歩くのにも1か月近くかかったし、まず普通の生活に戻すのが大変でした。育児にも追われて毎日があわただしく過ぎた。暇があれば寝なきゃ体力がもたなかったですね」。当然のことながら休養中は育児に専念。そして1年2か月のブランクを経てレースに復帰した。

 長期休養前は13年1月に尼崎GⅠ・60周年記念でV、同12月の芦屋プレミアムGⅠクイーンズクライマックスを制して賞金女王にもなった。SGにも出場し、まさに第一線で活躍。ファンもその姿を覚えている。そして自身にもそのプライドと責任感があるだけに復帰後も中途半端なレースはできない。「優出したり、優勝できる選手に戻って、子育てとの両立を目指したいです」。復帰するなら以前と同じようにトップレーサーとして走らなければならない。そう心に決めて戦いの場に戻ってきた。

 まるがめ一般戦優出後は「まだ心と体が一致しない」。優勝した下関GⅢ後も「産休前に比べると、まだまだです。エンジンが良かったから」と本来の姿を取り戻しているわけではない。

 それでも「自分がどう変わっていくのかも、すごく楽しみなんですよ」と前を向く。愛息という最高の宝物を授かった“平山ママ”。復帰前と同じように活躍することはもちろん、以前とはひと味違う“強さ”を発揮してくれることは確実だ。

☆ひらやま・ちか=1985年7月13日生まれ。香川支部98期生。2006年5月にまるがめでデビューし、4走目で初勝利。初Vは07年11月の宮島。通算22V。GⅠは13年尼崎60周年記念、同年12月の芦屋プレミアムGⅠクイーンズクライマックスの2V。SG初出場は09年の福岡オールスター。夫はボートレーサーの福田雅一。同期には松田祐季、松本晶恵らがいる。身長156センチ、血液型=O。