【ボートレース戸田GI「戸田プリムローズ」(27日開幕)総展望】ボートレース戸田のGI「開設61周年記念 プリムローズ」が27日、幕を開ける。昨年のこのシリーズを制した桐生順平が年末のグランプリ覇者となったように“ゲン”のいい大会として、注目度アップの当タイトル。そんな中で来年3月にここ戸田で7年ぶりのSG開催となる「第54回クラシック」が行われるとあって、本紙は出場権獲得に向けて躍起になっている地元“埼強”(埼玉最強)軍団にスポットを当てた。

 全国の地区選ロードもすべてフィニッシュ。ここから再び通常のGI・SG戦線がリスタートする。地区選とは違い、今節は各地のスター選手が集結して、ハイレベルのバトルを展開する――。

 当地は全国24場で「最も狭いレース場」というのが大きな特徴で「イン絶対有利」というボートレースの常識が通用しない、選手泣かせの難水面と言われている。地の利、水面慣れがモノをいうだけに、その点から地元埼玉支部勢の存在が大きくクローズアップされる。

 しかも来年3月に当地でSGクラシックが開催されるとあって、その出場権利確保という命題も確かな後押しとなる。

 別項でも取り上げた前年覇者でGPウイナーの桐生順平が大本命となるし中田竜太、須藤博倫もV候補に挙がってくる。

 ただし地元メンバー以外にもV候補となる有力メンバーも多い。昨年のGPファイナリストの井口佳典、菊地孝平、毒島誠、石野貴之をはじめ白井英治といった面々は戸田水面に向いた、高い攻撃力を持っている“ファイター”だけに、上位争いは間違いないはずだ。

 さらにはさばき達者な松井繁、パンチ力を秘める元志&仁志の篠崎ブラザーズ、潜在能力の高い笠原亮、丸岡正典、湯川浩司らも好勝負必至の実力派だ。
 また復活を期す浜野谷憲吾に山崎智也やブレーク寸前の磯部誠、片岡雅裕らの走りからも目が離せない。