【児島ボートGI中国地区選】山陽「3国」決戦制すのは誰だ

2018年02月15日 15時22分

茅原悠紀

【ボートレース児島・GI「中国地区選手権」16日開幕:総展望】岡山、広島、山口の3支部で争われるGⅠ「第61回中国地区選手権」はボートレース児島で16日に開幕する。腕に覚えのある古豪から伸び盛りの新鋭まで、多彩な顔ぶれの激突は興味深い。昨年のグランプリメンバー・白井英治、寺田祥、茅原悠紀、前本泰和と、次点でグランプリ出場を逃した辻栄蔵がV争いを引っ張る存在になりそうだが、山口剛、平尾崇典、吉田拡郎といったSGタイトルホルダーも好勝負必至。西島義則や山口達也のクセ者ぶりからも目が離せない。

 名レーサーを輩出し続けてきた岡山、広島、山口の3支部で現在のエース格は茅原、辻、白井。このうち誰がVに王手をかけるかは仕上がり次第だが、優勝戦での3強激突なら盛り上がりも最高潮に達するはず。中でも、地元開催で優勝に並々ならぬ闘志を燃やすのが茅原だ。2014年、平和島「グランプリ」での衝撃の6コースVを持ち出すまでもなく、能力は艇界トップクラスの一人。時折見せる“振り込み”は、エンジンがターンについてこれない現象で、エンジンが意のままに動いた時は無敵モードに突入する。この茅原、調整は理論よりも「フィーリング」を重視しており、そこが強みでもあり弱点でもあるのだが、児島は勝手知ったる水面。フィーリングは合うはずで、昨年に続く大会連覇を目指す。

 大柄な白井には体重差による足負けがついて回ったが、昨年は減量に取り組み足負けを克服。鋭い踏み込みと攻めに徹するスタイルでSG戦線の主役を務めた。一方で、どんな進入、どんなスリット隊形にも対応できる器用さも備えており、地区選3Vと大会との相性も抜群。茅原にとって最大の難敵と言える。

 仕上げもレースも、早くて的確な判断と読みの深さで凡走知らずなのが辻。ベテランの域に入っても衰えを見せないのは類いまれな“レーサー脳”を持っているからに他ならない。SG優出21回のツワモノが、今回もエンジン、プロペラ、気温、気圧、水面状況に対戦相手と、あらゆる要因を瞬時に解析して着順という解答を導くはずだ。

 3強を脅かす面々も多士済々。昨年、若松「メモリアル」でSG初優勝を経験してからひと皮むけた寺田祥は昨年の児島65周年覇者。勢いがあるだけに怖い存在で、快速仕立てに定評のある前本も1月のからつ64周年Vと「グランプリ」初出場を果たした昨年の勢いを継続中だ。逆に昨年はリズムをつかみ切れずに終わった山口剛、吉田は果敢な仕掛けを武器に反撃に転じたいところ。

 派手さはないが着実に地力アップしている谷村一哉や、GⅠを勝てるポテンシャルを秘める山口達、的確なハンドルで展開を突く平尾も勝ち上がりに虎視眈々だ。