【ボートレース児島・GI「中国地区選手権」16日開幕:モーター&水面】

<モーター>1月11日の初おろし以来4節が経過し、各機は3節使用しているものが多い。それだけにハッキリした相場は決まっていないが、その限られた中で、動きのいい機を紹介する。

 まずは直前で準優勝した60号。初回の山口修路から活発な動きを見せ、続く入沢友治が好足を維持して優出3着。そして前回の大神康司が「足は節一で言うことはない」と話した。バランス良く仕上がるのが特徴だ。

 60に続く2連率を持つ21号は初回の東健介が優勝。次の小池公生も3日目までオール3連対と好調だったが、予選ラストで転覆し足落ちした。ただ前回の出畑孝典が必死の調整をして「目立って出ていくことはないが、足はいい」レベルに持ってきて優出3着。

 60、21同様に直前で優出した54、59号も動きはいい。54は優勝した山一鉄也が「自分のもいいが内堀(学)の伸びはすごい」と評価。59も日高逸子が「全体的に良く勝率以上の足」とキッパリ。

 他では、F2の中野和裕で結果は出なかったがピットで評判の53号や、60と遜色ない動きを見せた66号も挙げておく。

<水面>瀬戸内海に面していて風光明媚な競走場として知られている児島。海水だけに潮位の干満に左右される水面だ。満潮時はとにかく乗りづらいのが特徴で、まくっていくと舟が暴れる等の理由で、インが有利となる。ただあまりにも潮が高いと2Mはスタートした時の波が吸収されにくく、逆転現象もしばしば起こる。逆に干潮時は走りやすい水面となり、思い切って握って回れることもあり、まくりが決まる。レースが行われる冬場は北風が吹きやすくインが有利だが、1Mで流れることも多く差しが決まりやすい。1年を通じてインコースの勝率が高いが、これは1Rや6Rにシード番組が組み込まれていることも関係している。また、海水の濃度が濃いために、体重差があまりつきにくいことも特徴の一つだ。