【まるがめボートGI四国地区選手権(9日開幕)エンジン評価】現エンジンは昨年の11月30日が初下し。現在8節使用されているが、早くも相場は固まりつつある。エース機候補は「17」だ。初下しから海野ゆかりが伸び寄りに仕上げて6枠で優勝。その後Vはないが、乗る人全てが強力な伸びに仕上げている。勢いある若手選手が引き当てれば面白そうだ。

 それに続くのが「38」と「26」。「38」は5節前の権藤俊光が「自分が一番出ている」と豪語していたほど。2節前の明石正之もオール3連対で優出3着とし、前回の若狭奈美子も60日の休み明けながらパワフルな動き。出足、伸びとも高レベルの優等生と言っていい。「26」も正月の地元戦で吉永泰弘が優出4着とトップクラスの足だった。その後も2節前の岡本慎治、広中智紗衣と高水準の舟足を披露している。

「40」は序盤の3節はエース機らしい動きで出足中心に好気配だったが、近況は少し下降気味。

 逆に上り調子なのが「10」と「12」。「10」は正月戦で片岡雅裕が実戦足中心に仕上げ優出3着。2節前の竹井貴史は新ペラに替わっても伸び上位に仕上げていた。「12」は12月に阿波勝哉が乗ってからは「伸び寄りもペラにクセがある」が使用者評。それでもパンチ力ある足は魅力だ。

 ほかでは2節目に土山卓也が「まるがめ注目機」と語った「9」や「7」、「33」「36」「46」あたりもパワーを秘めていそうだ。

【水面特徴】瀬戸内海に面しており水質は海水。最近6か月の1コースの1着率は50%だが、他のナイター場と比較してインが圧倒的に強いわけではなく決まり手も多彩である。レースを大きく左右するのが海水面特有の潮の満ち引きだ。水面が海とつながっているため潮の干満差が大きく、満ちると“うねり”が発生。水面が不安定になるため全速ターンが難しく、イン逃げが決まりやすくなる。逆に潮が引くと完全な静水面。思い切った旋回が可能になり、ダッシュ勢の出番が増える。

 風向きは年間を通してほぼホーム向かい風だが、冬場は季節風が吹き込むため特に向かい風がきつくなる。加えて気温が下がり、夜になると風向きが変わるためスタートに悩まされる選手も少なくない。また、1M側に防風ネットが設置されているのに対し、2M側には風をさえぎるものがない。そのため、しばしば2Mで着順が入れ替わる。周回展示での2Mのターンは特にしっかりとチェックしたい。