【ボートレース平和島・開設63周年記念GI「トーキョー・ベイ・カップ」(18日開幕)】今回は関係者以外は入れない「平和島ボート選手宿舎」にミス東スポ2018の嶋村瞳と奥川チカリの私たち2人が特別な許可をもらって潜入! 一般の人は決して見ることのできない宿舎の食堂、部屋、お風呂をのぞいてきちゃいました。レース期間中は、選手たちはどんな物を食べてどんな生活を送っているの? ばっちりリポートします。

 私たちが向かった選手宿舎は、競走水面を挟んでスタンドの向こう側にありました。普段は絶対に関係者以外立ち入ることができないエリア。レース期間中は基本的に選手はここから一歩も外部に出ることはできない。さらに携帯電話はもちろん外部との通信も禁止だといいます。かなりの緊張状態で私たちが最初に訪ねたのは――。

【選手食堂】選手たちはここで朝夕の食事を取る。朝食は午前8時~と普通の会社員よりちょっと遅めだけど、夕食はレース場からバスで帰ってきてすぐの午後5時ぐらいとかなり早め。

 席は部屋ごとに決まっています。私たちも端っこで選手たちと同じ食事を食べさせてもらいました。この日のメニューは「麻婆豆腐・ホッケの干物・春雨の中華和え・海藻サラダ・タマゴスープ・あぶり焼きチキン・キャラメルケーキ」、さらにセルフサービスで鍋物も用意されていました。選手の健康を考えたバランスのいい食事です。薄味なのかなと思ったら、味もしっかりしててかなりおいしい! デザートまであって、これを毎日食べられると思ったら幸せ(ハート)と思っていたら、次々に選手たちが食事を終えて席を立っていくんです。

「えっ私たちそんなに食べるの遅いの?」

 すると食堂の関係者の人が「選手で食事を完食する人は少ないんです。食事を残す選手が多いです。デザートだけ食べるという人もいます。それだけ体重に気をつけているようです」と教えてくれた。お酒もあったりと思ったら、ノンアルコール。アルコールは禁止されていました。夕食が早いので、夜は部屋でお菓子を食べる人も多いみたいで、お菓子のコーナーはやたらと充実してました。しかも新作が多かった(笑い)。

 1秒でもボートを速く走らせるために選手たちは、食事にも細心の注意を払っているんだと分かりました。

 男子選手の風呂とサウナ
男子選手の風呂とサウナ

【浴場】お風呂場は嶋村がお伝えします。選手が入る前の貴重な時間をいただいて、男風呂に入っちゃいました。第一印象は「広くてキレイ!」。サウナもあって、くつろぐには最適といったカンジ。でも話を聞いてビックリしました。

 日本モーターボート競走会の佐久間良介課長によると「選手が開催レース中に体重を落とすことができる唯一の場所がお風呂なんです。そのため、短い選手でも1時間くらい。長い人は2時間ぐらい。サウナと湯船に出たり入ったりします」とのこと。お風呂場は、レースの疲れを癒やすことはもちろんだけど、自分の体重との闘いの場所でもあるんだと思い知らされました。

 それともう一つ知りたかったのは、お風呂に入る順番はあるのかな?

 この問いに対して「特に順番は決まってませんが、上位の選手が早く入ってますかね。最後は若手が入って片付けをしています」と佐久間課長。やっぱり先輩が先に入っているみたい。

 広い部屋だけど通信ゲームはNG
広い部屋だけど通信ゲームはNG

【部屋】お部屋には奥川が潜入させていただきました。12畳の和室に支部ごとに2~3人の選手が寝泊まりするそうです。

「外部との通信はできません。なので通信機能のあるゲームはできません。賭け事も禁止。トランプもダメ。囲碁や将棋は大丈夫です」と佐久間課長。

 部屋にはテレビが1台きり。一体どんな番組を見ているの?

「選手の要望で地上波に加えBS放送も視聴できます。選手はJLC(日本レジャーチャンネル)でボートレースの番組を見ている人も多いです」

 テレビ以外だと、食堂にある漫画や、レンタル店で借りてきたシリーズのDVD作品などを見たりしているとのこと。消灯は午後10時。選手たちはレース中心の生活を送っているんだと感じました。

☆しまむら・ひとみ=1990年3月27日生まれ。神奈川県出身。T153・B89・W58・H85。趣味はダンス、特技はバトントワリング、ピアノ。

☆おくがわ・ちかり=1990年6月12日生まれ。静岡県出身。T164・B79・W58・H86。趣味は競馬、料理。特技はバスケットボール、フラフープ。