【芦屋ボート・GI全日本王座決定戦 開設65周年記念(6日開幕)初日ドリーム戦展望】ボートレース芦屋のGⅠ「全日本王座決定戦 開設65周年記念」(優勝賞金900万円)が、明日6日から6日間にわたり開催される。師走の寒風吹きすさぶ中、水上では艇界の精鋭52人による熱いバトルが展開される。今シリーズは初日、2日目の12Rでダブルドリーム戦が組まれている。グランプリを控える峰竜太、井口佳典、毒島誠、篠崎仁志にとっては年末の大一番へ向けてリズムアップを図りたいところ。それだけでなく太田和美、山崎智也、浜野谷憲吾らベテラン勢の復調にも期待したい。また、今年新たにGⅠウイナーの仲間入りを果たした三井所尊春、土屋智則、小野生奈、羽野直也の激走も必見だ。

 初日12Rの「全日本王座ドリーム」は、峰竜太が絶好枠に座る。5月福岡SGオールスターのファン投票1位が示すように、人気と実力を兼ね備えた押しも押されもせぬ艇界のトップ選手。今年は18優出6V。SG、GⅠ戦線でもコンスタントに結果を残し、7月のまるがめオーシャンCで悲願のSG初制覇。当地実績も抜群で、昨年のGⅠ・64周年記念で優勝。今年も9月GⅢで準パーフェクトVと圧倒的なパフォーマンスを見せた。獲得賞金ランキング1位で臨む年末のGPへ向け、好調なリズムを維持するためにも、まずは初日ドリームで逃げて人気に応えたい。

 SG7Vと誰もが認める実力者・太田和美。直前の宮島で今年初めての優勝を飾り気配はいい。当地は2012年SGグラチャンで優勝と結果を出しているので、好走は十分期待できる。

 SG9Vを誇る池田浩二。今年の3Vはすべて一般戦だが、直近の11月とこなめはオール2連対で優勝とリズムは上昇中。昨年11月のGⅡ・MB大賞で優出4着以来となる芦屋プールで存在感を誇示したい。

 吉田拡郎は今年2Vだが、9月に住之江GⅠ高松宮記念での優勝が光る。当地は15年のSGチャレンジCで優出3着と実績もある。

 毒島誠は先月、下関のチャレンジCで4年ぶり2度目のSG制覇を飾り、逆転でのGP出場を決めた。節一級に仕上げた強力機を武器に予選1位通過を果たすと、準優勝戦→優勝戦と1号艇で危なげなく逃げ切った。勢いでは誰にも負けない。

 地元の雄・篠崎仁志もチャレンジCで優出3着、2年連続のGP出場を確定させた。今年は6月の鳴門SGグラチャンで準V、11月福岡GⅠ・64周年記念で優出3着と、大舞台でも存在感を見せている。