【福岡ボートGI・福岡チャンピオンカップ(11日開幕)初日・チャンピオンドリーム展望】ボートレース福岡のGⅠ「開設64周年記念競走 福岡チャンピオンカップ」(優勝賞金900万円)が11日、開幕する。初日、2日目にダブルドリーム戦が組まれるなど、現在ボート界をけん引する精鋭52人が福岡水面へ集結――。地元では元志・仁志の篠崎兄弟と岡崎恭裕を筆頭に、遠征勢は“王者”松井繁や今年のSG覇者の桐生順平(児島クラシック)、寺田祥(若松メモリアル)に、先の平和島ダービーで悲願のSG初制覇を果たした深川真二も参戦。年末の大一番、住之江SG「グランプリ」への賞金レースも大詰めだけにいつも以上に激しいバトルが展開されそうだ。

“王者”松井繁が絶好枠で登場だ。今年は勝率7・27、11優出3V。10月桐生61周年では通算55度目のGⅠタイトルを獲得。獲得賞金額でも10位(11月7日現在)とグランプリ出場圏内をキープ。福岡でも現在3連続優出中と相性面に不安はない。この安定感こそが王者の強みだろう。


 篠崎仁志の今年は優勝は5月戸田一般戦のみ。記念戦線も鳴門SGグラチャン準Vがあるものの、勝負どころでの敗戦が目立つ。それでも、持ち前の速攻力に陰りはなく、純地元・福岡では常に気合満タン。目下賞金ランク21位と2年連続グランプリ出場へもうひと押しが必要だけに、初日からパワー全開で挑む大会となる。

 攻撃力なら菊地孝平も負けていない。今年は年初に地元の浜名湖63周年を制すなど幸先良く滑り出たものの、その後は際立った活躍がない。それでも近況は下関63周年6着、平和島SGダービーで準優進出と、再びリズムを上げているのは強みだ。

 寺田祥は今年15優出7Vの活躍で8月には若松メモリアルで悲願のSG初優勝を達成し、直前の児島65周年でもV。前回当地では途中帰郷の憂き目に遭ったが、持ち前のテクニックを発揮して汚名返上に燃える。

 今年の記念戦線で活躍が聞かれないのは少々寂しい山崎智也だが、グランプリ2Vの実力者だ。2節前の三国W優勝戦で今年2度目の優勝を果たすなど、リズムはジンワリと上昇ムード。

 茅原悠紀は今年3度目の福岡参戦。2月一般戦3着、5月SGオールスター2着と相性は申し分ない。児島65周年でも優出6着と好調だ。