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【ボートレースアカデミー】「イン逃げ」と「スター候補選手」


【舟券的中への近道 ボートレースアカデミー】

<イン逃げ>定義はイン=1コースから第1マークを先に回り、誰にも先頭を譲らずにゴールすれば“逃げ”ということになる。近年はイン勝率がぐんぐんと上昇しており、5割を超える場も珍しくない。

 話はやや古くなるが、今年4月の三国64周年の準優戦では松井繁が待機行動違反で賞典除外となったのをご記憶の方も多いだろう。待機違反といえば、ピットアウトからスロー走行中の件に関してのものが大半だが、この件に関しては、起こしてスタートラインまでに外へ張りすぎたのが原因だった。

 最もシンプルな戦法だが、走り方は選手さまざま。ほとんどのレース場で1Mは2Mよりホーム側に振ってあるだけに、イン艇もスリットライン通過後は、多少なりとも外へ艇を持って行かざるを得ない。他にも要素はあるが、舟券的には最もこの部分が鍵を握っている。

 例えばあるベテランは若手に対し「右(外)の角へ突っ込むくらい張ってちょうどいいくらい」と指導しているそうだ。また、ある女子選手からは「自分は張り方が足りないと他の選手から言われるが、瓜生(正義)さんは張らないのに逃げ方がうまい」という声もあった。

 さらに、2コース差しが決まりやすいレース場では地元選手の張り方がキツいという話も聞かれた。一般的には津、下関、大村といったあたり。これらの支部に所属する選手が1号艇の際には2コースを軽視してみるのもひとつの手だ。

<スター候補選手>若手育成のため2009年6月からスタート。当初は各レース場から1人を選出する方式で「地区スター候補」という名称だった。その後はさまざま変遷はあったが、現在は「トップルーキー」として各地区から3人以内、「フレッシュルーキー」として全国24場から各2人以内で選出される形となっている。今月に入ってGI大村65周年を制した羽野直也も今年の九州地区トップルーキーとして選出されている。

 当初は、地元レース場への優遇あっせんが唯一のメリットだったが、近年は対象選手を集めて講習会や訓練などを行っている。数人に話を聞くと「模擬レースのような形でトップ選手が実戦的に教えてくれます。ペラや整備もそうですが、操縦の面が一番勉強になりました」と近年、師弟関係があいまいになっている中、一流選手に指導される機会は彼らにとっても貴重なことのようだ。

 ただ指導する側からは「選ばれる子は握って回れたり、いいものを持っている選手ばかりだが、一方で努力の仕方すらまるっきり分からない子も多い。その彼らに対するフォローも必要」との声もあった。

 現行制度はあくまでも“スター”を育てる趣旨であるが、ボートレースの将来を考えると全体を底上げするスキームを考えていくのも必要という話だった。現状でも支部訓練、定期訓練等が行われており、システムが全くないわけではないのだが、導入当時より新人レーサーに厳しい時代になっており、さらなる強化が望まれている。

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