【平和島ボートSGダービー】江口晃生 SGウイナーの意地「平和島でやるからには」

2017年10月21日 16時00分

【ボートレース平和島・SG「第64回ダービー」カウントダウンコラム(3)】勝率上位者による最高峰の戦いとなる平和島SG「第64回ボートレースダービー」(24日開幕)まであと3日。関東勢の中でも“大御所”といえるベテランの江口晃生(52=群馬)が昨年から今年にかけて復調急で、初日12Rのドリーム戦に堂々と名を連ねている。策士の一面を持つベテランにとって今回の舞台となる平和島は19年前にSGウイナーの仲間入りを果たした思い出の地でもあり、当連載のタイトルにもなっている「関東魂」の言葉がしっくりくる。

 イン絶対有利なレース場が多数を占める中、平和島や戸田はダッシュ勢のカマシ攻勢も決まりやすく、選手の個性が生きる場でもある。

 2005年7月。2回目のSGタイトル奪取となった桐生「オーシャンC」の決まり手は3コースからのまくり。それも策を練っての3カド強襲劇とあって、多くのファンの記憶に残る好レースとして語り継がれている。

「関東ガマシなんて言葉もあったよね。あんまり覚えてないけど(笑い)。平和島でやることは以前なら自分に有利に働いたかもしれないけど、今の内からいくスタイルだとそれはないかな。ただね、エンジンさえ合えば、ダッシュからカマしていく戦法が他場より通用するのは確かだよね」

 今はスロー専門でカマシ攻勢はなさそうだが、エンジン抜群のまくり屋の心理状況をうまく読み取り、それを逆手に取って進入からうまく立ち回るシーンも期待できる。

 ボート界最前線から一時は離れ、44歳で早大の大学院生に“転入”。そして再び闘志をよみがえらせて52歳で完全復活。これまでの航跡を振り返ると、秋の平和島は実にお似合いだ。

「初めてSGを勝たせてもらったし、平和島のSGには今でも特別な思いがある。若い選手とはスピードが違うのは自分でも分かっているけど、平和島でやるからには何とかしてやろうって気もありますよ(笑い)」

 選考期間内の勝率は7・90で第3位。ダービーは16回目の出場でこれが初のDR戦選出となる。「記念やSGを走り続けている選手と、自分みたいに一般戦主体の人間の違いもあるからそこは何とも言えないけどね。ただ、今年は(関東)地区選も勝っているし、マスターズや住之江のGⅠでも優出しているし、リズムが悪いことはない。52歳でもここまでやれるんだってことを同世代の方々に見せられたらうれしい」

 関東の大将格が初日から奮起すれば、総勢9人の関東魂に火がつくはずだ。

☆えぐち・あきお=1965年2月11日生まれ。群馬支部の54期生。84年5月の桐生でデビュー。その2年後の86年7月、福岡で初優勝を飾った。GⅠは6V、SGは2V。98年11月の平和島チャレンジカップでSG初制覇を果たした。2009年には早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学し、翌年に修了している。同期には金子良昭、島川光男らがいる。身長165センチ。血液型=AB。