【旬のボートレーサー】佐藤隆太郎 初Vに浮かれずターン力向上へ

2017年10月18日 09時49分

ボートレーサー佐藤隆太郎

【今が旬〜このレーサーに乗れ〜:佐藤隆太郎(23=東京・115期)】今年3月の多摩川一般戦で初優勝を飾った関東若手のホープ・佐藤隆太郎(23=東京)。その後も着実に力をつけおり、18年前期適用勝率5・78(17日現在)で7期目にして初のA2級昇格も目前。その勢いはとどまるところを知らない。

 大抵の若手は初優勝となると浮かれるものだが、佐藤は違った。

「優勝戦はハッキリ覚えてます。エンジンの引きであったり、スタートのタイミングであったりがハマったかなっていう感じだった。初優勝だといっても、そんなに関係ないです。あくまでも通過点の一つとしてしか考えてないので」とすでに先を見ていた。

 ボートレーサーになるキッカケは幼いころの祖父の影響だった。佐藤が生まれたころ、女子レーサー日高逸子と同期だった叔母の飯倉郁子さんが亡くなっており、その父親に当たる人物だ。

「おじいちゃんがめちゃくちゃボートが好きで、小さいころから(レース場に)連れて行かれ『お前はボート選手になれ』って言われていました。でも高校まで野球をやっていて、ずっとプロ野球選手を目指していたので、おじいちゃんの言うことは全然聞いてなかったんですよ。でも、高校生活最後の時に進路を考えたら、プロは無理だと思い、おじいちゃんが言っていたボート選手になろうと思いました」

 プロ野球選手になる夢は諦めたが、山梨学院大附属高の野球部時代に培った抜群の運動神経を引っ提げてボートレースの世界へ挑んだ。

 勝率を上げる要因となっているのは、スタートやターンの向上だ。それは師匠である長田頼宗の「レースの仕方やペラのこと、メンタル面のアドバイス」を謙虚に聞き、吸収してきたからに違いない。以前、同じレースを走った現A級レーサー花田和明(47)が「佐藤にすごいターンをされたので完敗です」と脱帽したほど。それでも佐藤は「記念に乗る人はパンチあるターンをしていると思うので、もっともっとターン力をつけて、記念で普通にやれる選手になりたい」と現状に満足している様子はない。

 現時点の成績ならA級昇格はほぼ間違いない。次なるステージでも進化し続けるだろう。

☆さとう・りゅうたろう=1994年5月7日生まれ。東京支部の115期生。2014年11月の多摩川一般戦でデビューし、翌15年2月の桐生一般戦で初勝利を挙げる。デビュー2年6か月目となる17年3月の多摩川一般戦で初Vを達成。18年の前期適用勝率は5・78(17日現在)でA級入り目前。通算4優出1V。身長167センチ、血液型=O。