【桐生ボートGI・赤城雷神杯(14日開幕)エンジン】東スポ恒例「エンジン ザ・ベストテン」! 今回は東スポ記者が常駐しているボートレース桐生編だけに力が入りますね。

 記者:はい、お任せください! 我々はエンジンの使い始めから直前節まで全レースの動きを細かくチェックしました。特に温水パイプが外れた近1~2節で変調もあるので、上昇・下降の度合いを示す別表の「矢印」には要注意ですよ。

 さっそく第1位の「37」から見ていきましょう!

 記者:実はエース機と呼べる突き抜けたエンジンはなく、上位複数機がシリーズ替わりに目立つ感じ。その中で地元・土屋智則が「引きたい」と熱望していた「37」が1位。前節の田中豪は伸びが抜群で、コメント通り記念選手は間違いなくパワーを発揮するでしょう。

 そして2位の「41」はやや落ち目、逆に「62」は急上昇のようですね。

 記者:「41」は破格のパワーを誇った6月より下降気味ですが直前節の赤沢文香も調整が合えば抜群の伸び。4日目の6コースまくりは衝撃的でしたね。一方、直前節で堂々と「節一」を宣言した池永太は「62」を完璧に仕上げてイン逃げV!「37」の田中が「池永選手はワンランク上」と舌を巻いたほどで、近況の勢いなら、これがトップかもしれません。

 他に気になるエンジンはありますか。

 記者:直前節の動きで言えば「43」「45」「21」が目立っていましたね。「43」の池田浩美は序盤こそ「パワーを持て余している」と言ってましたが調整が合ったときは抜群。「45」の小坂宗司は序盤3連勝を飾るなどレース足が光っていました。そして「21」には要注意! 温水パイプが付いた直後の松田祐季(準V)、その次の宮本夏樹はともに回り足がパワフルでした。急上昇のエンジンですね。

 では、最後に読者にアドバイスを!

 記者:この時期は季節の変わり目で温水パイプが付いたり…と、冬場へ向けて機力相場も“変化”します。なので別表の直前節「コメント」はいつも以上に重視してくださいね。

【水面特徴】全国24レース場で最北に位置する水面。いくつか特徴があるが、気象条件では他場より気圧が低いことが挙げられる。そのため回転の上がりに違和感を訴える選手は多く、記念レーサーでもペラ調整に四苦八苦するケースがままある。また、回転の上がりが悪いゆえに行き足が安定せず「スタートの難しさ」を指摘する選手もいる。

 よって舟券購入前に調整が合っているか? Sは見えているか?をS展示、周回展示でチェックしたい。さらにレース場内もしくはホームページで確認できる当地オリジナルタイム(半周ラップ、回り足タイム、直線タイム)はレース結果に直結しているデータもあるので、ぜひ参考にしてほしい。

 一方、コース特性や決まり手分布は全国平均と大差はないが、一部の選手から「桐生はカドが利く」との証言もある。実際、カドが多い4コースの1着率13・2%は全国4位の数字。伸び抜群の好エンジン、Sの早い選手が4カドになった場合は頭で狙っても面白い。