【多摩川ボートGIウェイキーC】永井彪也に大化けの可能性を感じる理由とは

2017年08月30日 15時59分

永井彪也

【多摩川ボートGI・ウェイキーカップ:注目レーサー】ボートレース多摩川のGⅠ「ウェイキーカップ・開設63周年記念」が31日、熱戦の幕を開ける。直前のSG・若松「メモリアル」からの転戦組が21人もいる豪華絢爛なメンバー構成。今大会はA1“ルーキー”で地元GⅠ初チャレンジとなる永井彪也(24=東京)にも大注目したい。近況、一気に経験値を上げて日進月歩の勢いで成長を遂げている新進気鋭が地元記念レースに初出場。初舞台のSGを経験し「エンジンさえ負けなければ十分にやれる自信を得た」と一流レーサーへの道をさらに力強く歩み始めた。

 直後に地元周年記念初挑戦を控えた前節は若松「メモリアル」でSG初出場を果たした。だが結果は周知の通り大惨敗。同じくSG初陣だった山田祐也(徳島)が水神祭=初勝利を挙げた中で、永井は6日間、未勝利で「自分の力不足を痛感した。足りないものがたくさんあることが分かりました」としっかりと現状認識をした。

 その上で「ただレースの中で学んだことも多かった。高いレベルの方々と直接、レースして分かったことも多い。レースにしても調整にしても、すぐに変えられるものではないけど、しっかり考えて場合によっては今までのやり方を捨てて新しいやり方に挑戦することもある。ここでの収穫をしっかり生かしたい」。

 惨めにも映りかねない散々な結果に、打ちひしがれているかと思いきや、さにあらず。下を向くどころか、堂々と前を向き、こう言い切った。この姿勢が彼の彼たるゆえん。これが強くなる原動力だ。

 まだ今期、初めてA1に昇格したばかり。GIも7月の浜名湖開設64周年が初出場。結果はSG同様に節間未勝利だったが「GIとかで雰囲気が違って緊張したり、高揚感があったりはする。それをどうレースに向けてプラスに変えるか、どうしたらいいか。うまく説明できないけど(笑い)自分の脳を変えていかないと、と思っています」と若手らしからぬ意識の高さを持っている。

 一連の浜名湖GI、若松SGで得た経験はとてつもなく貴重なモノとなったはず。「今は吸収する時期。ここで何もせず棒に振ったらもったいない。自分はどこが足りないのか、一つひとつ繰り返し試して成長できたら…。一戦ごとに変わっていけると思うんです」

 この流れで迎える今大会は大いに楽しみ。記念戦線は当然、強豪との戦いになるが「相手との関係より自分。いい成績を残すには何をすべきか。GIでも一般戦でも変わりませんがそれを考えて走ります」と自らに言い聞かせるように語った。

 自身を見つめ、一歩一歩着実に進化する永井。強豪相手のGI戦線でどこまでやれるか、未知数ではあるが“大化け”の可能性も十分。まずはGI水神祭、これをクリアすれば一気に覚醒、“突き抜ける”シーンもあるはず。この男から目が離せなくなった。