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【ボートレースアカデミー】「スタート特訓」と「機歴簿」


舟券的中への近道 ボートレースアカデミー

【スタート特訓】レース前に水面でエンジンの感触を確かめるための手段には試運転とスタート特訓がある。前者が任意であるのに対し、後者は実際に大時計を回して行い、前検日に義務付けられている公式練習との意味合いがある。

 5、6人を1班として通常3本。荒天時には中止になることもある。開催初日の予想の印や機力評価もこのスタート特訓の内容が参考になる。S特訓で重視する点は選手によって見解が分かれる。

 本番を意識してS勘を重視する人もいれば、他者とのスリット近辺の行き足の違いを最重要課題にする選手もいる。

 7月の一般戦の前検特訓で3本ともFを切った群馬の佐口達也は「自分はタイミングは全く気にしない。下がるか下がらないか。そこを意識している」という。

 対照的に東京の田中豪は「前検日の行き足は気にしない。まだ自分のセッティングじゃないからレースとは違ってくるし、参考にならない。それよりスタートのタイミングや景色の見え方のほうが大事」とのこと。

 また各場独自のローカルルールもあるようで、桐生では前検特訓で「コンマ10~50以内に収められなかった場合」、本番レースで「ゼロ台」Sを切った選手は翌日1R前のスタート特訓への“強制参加”を課せられるという。

【機歴簿(きれきぼ)】エンジンは各レース場の所有物で、1年ごとに切り替わる。毎節使用するたびにどのクラスの選手が乗って、どれだけの成績を残したか、またどんな整備や調整(ニードルやシムの数値)をしたのかが、1基ごとに詳細に記載されているファイルが「機歴簿」でエンジン台帳とも呼ばれる。通常は整備室にあるため、選手しか閲覧することができない。
 
 エンジンの良しあしを判断する目安のひとつに2連対率があるが、数字に表れていない本当の素性を探るためのヒントが隠されているのが特徴で、重宝される理由だ。

 選手の機歴簿を見るポイントは「これまでの乗り手はしっかり見る。A級選手があまり乗っていないのに数字(勝率や連対率)があるのはいいエンジンの証し」「整備履歴の欄で部品交換などがないほうがいい」といった点が挙げられる。

 各場、項目に大差はないが、丁寧に選手コメントが載っている場もある。蒲郡では毎節、当日の選手コメントが記されており「すごく役立つ。調整を迷っている時には前操者のコメントを信用してそのまま乗ってみたほうが感触を確かめやすい」との声も多い。

 ちなみに、他の選手の機歴簿を閲覧することも可能で、以前に自身が乗ったエンジンの「その後」を振り返るのも整備技術の向上につながるという。

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