【まるがめボートSGオーシャンカップ】遠藤エミ SG戦に課題を見いだす高き理想主義者

2017年07月08日 12時38分

【まるがめボート「SGオーシャンカップ」12日開幕=カウントダウンコラム(2)】ボートレースまるがめのSG「第22回オーシャンカップ」が12日に開幕する。本紙恒例の直前連載では「挑戦者たちの流儀」と題し、SGではキャリアが浅いものの「一発」の魅力を秘める伏兵をピックアップ。第2回は若手女子ナンバーワンの実力者・遠藤エミ(29=滋賀)を取り上げる。

「挑戦者」という言葉がよく似合う。その全速ターンはSG級の男子選手でさえ恐れる切れ味で、昨年末に本紙が行った女子レーサー100人アンケートでは「ターン力抜群の選手」「外枠にいたら嫌な選手」の2部門で1位に輝いた。いまや女子の枠を飛び越え、SG戦線で一流レーサーにもまれながら果敢に挑戦し続けている。

 だが、本人は現状に全く満足していない。女子唯一の出場となった先月の鳴門SG「グラチャン」では惨敗。予選敗退が決まった日、遠藤はこう漏らした。

「もっとガムシャラに攻めていかないと…。今のままではSGに出ても自分の身にならないと感じています。今年はSGだけじゃなくて女子戦でも自分のレースができていない。何もつかめていない。それがずっと引っかかっているんです」

 こんな言葉と反比例するように成績は申し分ない。4月の徳山GⅢオールレディースV、そして他の2Vは一般戦だが、特筆すべきは2月のからつ男女混合戦。あの最強レーサー石野貴之((6)着)を抑えて優勝を飾っているのだ。

 さらに17年後期の勝率7・54はキャリアハイ、女子賞金は長嶋万記に次ぐ第2位。暗くなるどころか、笑いが止まらないような好成績だ。だが「気持ちの面でもチグハグで、レースも消極的になっている。ボートをよく見ている人にはバレていますよ」と反省の弁はやまない。

 逆に言うと、そんな状態でも好成績を残せているのは地力が上がった証し。ガムシャラにレースをしなくても勝てるようになったからでは?という問いにも「それは絶対にない」と完全否定。あくまで自分が納得するターンを求めているのだ。

 では上昇のキッカケはどこでつかむか? やはり一流レーサーが集まるSGの舞台が望ましい。

「SGを走るのは勉強になるので、ずっと出続けたい。道中の走り方は全然違うし、ここを走らないと(女子戦でも)勝てない。いっぱい勉強して、いろいろ試して、サボらずやり続ければ、いつか変われると思います」

 その「いつか」が今回のオーシャンCとなるか。

☆えんどう・えみ=1988年2月19日生まれ。滋賀支部の102期生。2008年5月のびわこでデビュー。12年11月の鳴門・男女W優勝戦で初V。SG出場は8節で16年の尼崎オールスター準優5着が最高成績。通算17V。同期に滝川真由子、山田康二、樋口由加里、前田将太がいる。身長154センチ。血液型=A。