【ボートレース若松・ナイターGⅠ「全日本覇者決定戦/開設65周年記念」=初日ドリーム戦展望】ボートレース若松のパイナップルナイターGⅠ「全日本覇者決定戦/開設65周年記念」(優勝賞金900万円)は6月1日、熱戦の幕が切って落とされる。激戦を繰り広げた福岡SG「オールスター」からの転戦組が主力となり、豪華メンバーがズラリと集結した。外来勢では王者・松井繁をはじめ田中信一郎、太田和美、山崎智也といった歴代の賞金王に加え、オールスター優勝の石野貴之、菊地孝平、毒島誠、峰竜太、桐生順平といったスピードスターが覇権奪取に燃える。対する地元勢は2年前の「63周年」の覇者・篠崎元志を筆頭に田頭実、平田忠則、松村敏、岡崎恭裕、池永太、篠崎仁志らが牙城を守れるかが注目される。

 瓜生正義不在の福岡支部を背負って立つのが篠崎元志だ。昨年12月の福岡「63周年記念」優勝戦で負傷。年末の大一番、グランプリに出場はしたものの、負傷箇所悪化のため帰郷、それから2か月のブランクを経て2月若松一般戦で復帰。当初はイメージ通りのターンができなかったようだが、3月の児島SG「クラシック」で予選突破、直前の「オールスター」で3着とレース勘を取り戻しつつある。また、当地のGW戦を走ったのも強みとなる。

 その「クラシック」を制したのが桐生順平。昨年11月の尼崎「64周年記念」を制覇し、3度目の出場となったGPでは初優出5着、年明けの地元・戸田「60周年記念」を制しGⅠ・5Vとした。艇界屈指のスピードターンで魅せてくれそうだ。

 今年、絶好調なのが原田幸哉だ。年初めの下関「62周年記念」ではピンラッシュで王道V。長崎支部に移籍し地元凱旋となった4月の大村GⅠ「ダイヤモンドカップ」でもその強さを見せつけGⅠ・13Vとした。九州地区では気合も倍増だろう。

 一昨年のMVP男・山崎智也にも注目が集まる。昨年はグラチャン連覇の偉業を成し遂げGPにも駒を進めた。今年は2月の桐生GⅠ「関東地区選手権」で準優勝、「クラシック」で予選突破し、「オールスター」でも準優1号艇に乗った(結果は3着)。当地相性は悪くないだけに、今大会も十分にV圏内に絡んでくる。

 爆発力で言えば石野貴之がナンバーワン。昨年は「オーシャンカップ」「チャレンジカップ」のSG2V。直前の「オールスター」では5度目のSG制覇と大舞台にとにかく強い。

 兄・元志とともに今年も兄弟でのGP出場を狙う篠崎仁志は昨年は9月の多摩川「62周年記念」Vを含む3節連続してのGⅠ優出を果たすと、その後もからつと芦屋のGII「MB大賞」を連続Vと勢いに乗ったら止められない存在だ。