【ボートレース宮島・GI宮島チャンピオンカップ(11日開幕):初日=超G級ドリーム1st展望】ボートレース宮島のGI「宮島チャンピオンカップ/開設63周年記念」が11日に開幕する。今シリーズはGI単独開催で出場メンバーは超豪華。3月児島のSG「ボートレースクラシック」で優勝した桐生順平を筆頭に準Vの井口佳典、さらに菊地孝平、石野貴之、瓜生正義、茅原悠紀と優出メンバーが勢揃い。この6選手で2日目ドリーム戦を組み“リベンジ戦”として行う。一方、初日のドリーム戦には松井繁、今垣光太郎、池田浩二、山崎智也、辻栄蔵、峰竜太と銘柄級がズラリと名を連ねる。SG「ボートレースオールスター」(23〜28日、福岡)の前哨戦と位置づけても過言ではないラインアップで激戦は必至だ。

 1枠から松井繁、今垣光太郎、池田浩二、山崎智也、辻栄蔵、峰竜太が選出。いつもSG戦線をにぎわせている記念常連組で、実力は折り紙つき。

 松井は4月GI・三国周年の準優勝戦でまさかの待機行動違反で失権したが、予選をトップで通過するなど安定感のあるレース運びは相変わらず。当地周年も過去2Vと水面相性も不安なし。生涯獲得賞金額トップを独走し続けている王者は、今大会でもその存在感を見せつけるはずだ。

 昨年末のSG「グランプリシリーズ」(住之江)を制した今垣は、2月に地元・三国で自身3度目となる近畿チャンプに君臨。当地周年は第57回、第60回大会でVの実績があり、勝ち方は心得ている。

 昨年度覇者として今大会に乗り込んでくる池田もV候補の一人。その前回大会ではオール2連対で優出すると、優勝戦も絶好枠のインからコンマ04のトップスタートを決め、逃げ圧勝と貫禄を見せつけた。今大会は連覇を視野に入れて序盤からフルスロットルだ。

 昨年のSG「グランドチャンピオン」(蒲郡)の覇者・山崎もここ一番の勝負強さはピカイチ。今年は記念で結果を残せていないのはもどかしいが、桐生・関東地区選手権では準優勝と決してリズムが悪いわけではない。本調子になるのはこれから…という判断が妥当だろう。

 峰竜太は今年のGI戦線で戸田周年(優勝戦=2着)、福岡・九州地区選手権(同5着)に加え先月の大村ダイヤモンドカップ(同3着)、三国周年(同3着)と安定感ある軽快な走りを披露し、ファンを魅了し続けている。

 地元の期待を背負う辻栄蔵は昨年、記念優勝こそなかったがコンスタントに賞金を稼ぎ、住之江「グランプリ」トライアル1stに滑り込むと、そこから優勝戦まで勝ち上がった。結果は4着だったが、1年間コツコツと粘走を積み重ねた集大成をしっかりと見せてくれた。今大会でも不屈の精神で勝ち進んでくるだろう。