【徳山ボートGⅠ・徳山クラウン争奪戦】鉄壁の山口“四天王” 遠征勢は井口、瓜生がリード

2016年10月08日 12時00分

遠征勢なら井口佳典(左)と瓜生正義

【徳山ボートGⅠ・徳山クラウン争奪戦(9日開幕):総展望】ボートレース徳山のGⅠ「徳山クラウン争奪戦・開設63周年記念競走」が、いよいよ9日に開幕する。GP出場権をかけた賞金バトルもそろそろ佳境にさしかかり、大幅な賞金上積みのチャンスは今節を含めてGⅠ実質2節、SG2節を残すのみ。目が離せないレースの連続だ。さて、今回の舞台は徳山。前回(1月)チャンピオンの谷村一哉を筆頭に白井英治、今村豊、寺田祥ら山口支部の精鋭がタイトル防衛を目指す。一方、GP18枠への滑り込みを図る魚谷智之、深川真二らもモチベーションの高さはハンパではない。白熱の6日間決戦に期待が膨らむ。

 長らく山口支部の“四天王”と呼ばれてきた今村豊、白井英治、寺田祥、谷村一哉のうち、谷村が1月の前回大会を制した。優勝戦ではインからゼロ台スタートを鋭発し、逃げ完勝。第55回大会(2008年)の白井以来、久々に地元勢に凱歌が上がった瞬間だった。今回は彼ら四天王に加えて大峯豊、吉村正明、原田篤志、柳生泰二が参戦。地元勢でのタイトル防衛に挑む。

 一方、安定ペースは井口佳典、瓜生正義。地元軍団の包囲網を突破するとすれば、まず名前が挙がるのはこの2人だ。

 井口はSGでの大暴れはないが、GⅠでは3月戸田周年、7月住之江周年の優勝をはじめ6優出。9月の宮島周年でも平凡なモーターに息を吹き込み優出4着。痛快スタートで強襲する内容は減ったが、その分は道中の冷静なレース運びでうまくカバーしている。

 瓜生は6月のGⅠ桐生周年Vで波に乗った。今年序盤は賞金の上積みに苦労したものの、現在はきっちりと持ち直し、すでに5000万円オーバー。このまま順調に走ってGP入りを確定させたいところ。

 近況上昇カーブを描くのは魚谷智之、篠崎仁志、赤岩善生の3人。魚谷は6月グラチャン5着、8月メモリアル6着とSGの舞台で躍進。機敏な攻め口は再ブレークを予感させる。賞金ランキングはGPボーダー付近。なおのこと高いモチベーションを持って徳山に乗り込む。

 篠崎はヤングダービーで獅子奮迅の活躍。ヤングダービーの出場メンバーの中では、仕上げのテクも道中のレース運びも一枚上。“ステージが違うよ”と言わんばかりの走りを披露した。

 また、赤岩は宮島での大暴れが印象に残る。エースモーターフル回転。優勝戦では大外から豪快に仕掛けて見せ場をつくった。今回も緻密な仕上げでV戦線の盛り上げに一役買う。

 GP出場へは大幅なジャンプアップが必須の深川真二にも注目が必要。3月SGクラシック優出2着の貯金がモノをいっている形ではあるが、もし準優で1着(1枠だった)だったなら、もっと結果は違っていたかもしれない。勝ちパターンはもちろんイン速攻。今度こそ、シビアに勝負に徹してGP切符を強奪したい。