【宮島ボートGI宮島チャンピオンカップ】女王返り咲きの海野に名伯楽・池上哲二氏は「私生活もガツガツやれ!」

2016年09月06日 11時55分

特製ティアラを池上哲二さんにかぶせてもらい笑顔を見せる海野

【宮島ボートGI宮島チャンピオンカップ(7日開幕):元師弟バトル対談】ボートレース宮島のGⅠ「開設62周年記念・宮島チャンピオンカップ」がいよいよ7日、激戦必至の6日間シリーズの幕を開ける。今回は、今年のレディースチャンピオン優勝者・海野ゆかりとJLC専属解説者の池上哲二氏の元師弟バトル対談をお届けする。

 8月、ボートレース津のプレミアムGI「第30回レディースチャンピオン」を12年ぶりに制し、海野ゆかりが女王に返り咲いた。今回は広島が誇る女子レーサー海野と、その女王を育て上げた師・池上哲二との対談に密着する。

 ——まずは、優勝おめでとうございます! 女王復帰だ

 海野ゆかり:ありがとうございます。もう一回ぐらいは取りたいなぁと思ってたけど…。やっぱり12年は長かったなというのが正直なところです。

 池上哲二:僕は2回目もすぐ取れる思っとって次に海野が取ったら僕は(選手を)辞めようと思ってた(笑い)。ただレベルが高くなっとるし、女子の中のSG級タイトルだからね〜。簡単じゃなかった。

 ——レディースチャンピオンは大会のどこから優勝を意識した

 海野:2日目に4コースからまくった時。アレは自分の中でも会心のレースだったし、「イケる」って思った。

 ——池上さんはレースを見ていた

 池上:あまり好きじゃないんよね〜、この人(海野)のレース見るのは…。事故するんじゃないかとか心配になってね(笑い)。まあ初日(津初日=5R)にコンマ01でスタートを残せたのが一番大きいね。

 ——前回の多摩川を制した時と今回の優勝で違いはあるか

 海野:昔は池上さんのつくってくれたペラを信用してた。当時は何枚か池上さんのペラを持ってた(そのころは持ちぺラ制度だった)。多摩川の時は20%ぐらいのエンジンだったけど、池上さんのペラだと回り足がかなりよかった。

 池上:海野にはすべてを教えた。ただ今回は僕が(選手を)辞めてから優勝したもの。彼女自身が頑張った上での結果だからね。すごくうれしいよ。

 ——当時から友好な師弟関係に見えた

 海野:今でも仲はいいけど、当時は池上さんが記念回りでほとんどいなかった。あまり相手してくれなかったネ(笑い)。

 池上:いいペラをつくらないと勝てない時代だった。記念に行かんとペラの情報も入ってこん。人数が多いほうが情報量も多いから研究も進むんだけど、僕のペラグループは僕しか記念に行ってなかったから、苦しい時はあったね。

 ——その中でも海野選手をここまで育て上げた

 池上:女性だから一からしっかり教えてあげないとと思ってた。ペラも整備もレースも、何でも教えたよ。

 海野:池上さんには“もっとガツガツやれっ”てしょっちゅう言われてた。でも自分のスタイルじゃないし、やりたくても仕方が分からんかったし、できんかった(笑い)。

 池上:海野はレースも私生活もガツガツせんけぇ。奇麗に勝ちたいっていうレースするから12年もかかるんよ(笑い)。

 海野:アッハハ! 言えとるかも(笑い)

 ——海野選手はこれで年末(12月の平和島プレミアムGIクイーンズクライマックス)が目標に

 海野:私はいつも通り。年末も一走一走に集中して走るだけ。ただ今年の平和島は、住之江(14年クイーンズクライマックス)みたいな初日で終わる(妨害失格)ようなことだけはしたくない。あと地元・宮島で初開催(来年2月)のGIIレディースオールスターも意識しますね。やっぱり第1回大会はメモリアル感があるしね。

 池上:どちらにせよ勝つ条件としてフライングを切らないようにしてほしい。それさえなければ海野は勝負になる。そして広島の若い女子選手にはもっと努力をしてほしい。毎日練習に“ただ”行くだけじゃなくて、課題を持ってやってもらって海野と同じステージに行ってもらいたい。

☆池上哲二(いけがみ・てつじ)1949年生まれ。35期生の元ボートレーサー。伸びを武器に記念戦線で活躍したほか、海野を含め数々の名選手を育て上げた名伯楽としても有名。生涯勝率は6・25、通算2022勝。現在はJLC専属解説者として活躍中。

☆海野ゆかり(うんの・ゆかり)1973年生まれ。71期生。04年の多摩川GI女子王座決定戦でGI初優勝。今年8月の津プレミアムGIレディースチャンピオンでは2度目の女王に輝く。同期には山崎智也や深川真二、馬袋義則。武藤綾子、岩崎芳美と親交が深い。

Vを祝い美しく盛りつけられた「鮨昇」の握り

【お店紹介】今回、対談の舞台に海野が選んだのは広島の歓楽街・流川にある「鮨昇」だ。8席あるカウンターはくの字にカーブを描き、店の作業場とほぼフラットの状態。店のご主人、平尾昇(ひらお・のぼる)さんがこだわったポイントで、全てのお客さんが腕を振るう大将の姿を目の前で堪能できるようになっている。奥には掘りごたつ式の座敷もあり、店全体を檜(ひのき)の柔らかな温もりが包み込む。
 大将が毎朝、市場へ出掛け自らが吟味した旬の食材で握る寿司は絶品で、厳選素材を生かした一品料理も楽しめる。小ぶりのシャリはネタの持ち味を最大限に引き出し、女性でもひと口で食べ切れるサイズ。味も見た目も文句なし、芸術性の高いすしを求め一流アスリートや著名人も訪れる。

☆鮨昇(すししょう)
▽住所=広島県広島市中区流川町8—20
▽電話=082・247・1044
▽営業時間=午後4時〜午後10時
▽定休日=毎週月曜日