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【ボートレースアカデミー】「エンジン抽選」と「前夜版」


舟券的中への近道 ボートレースアカデミー

<エンジン抽選>開幕前日にあたる前検日、シリーズに出場する全選手は一つの部屋に集められ、福引きに使われるような抽選器(通称ガラポン)を順番に回していく。出玉の番号で自分が使用するエンジンが決定。これが運命の分かれ道「エンジン抽選」だ。当然、エンジン性能には差があり、抽選結果がシリーズの成績を大きく左右し得る。そのためレースさながら選手は真剣に抽選器を回すのだ。

 抽選の部屋では悲喜こもごも。いいエンジンを引いた選手がガッツポーズしたり、悪いエンジンに当たった選手がガックリ肩を落したり…。水面同様に一喜一憂、様々なドラマがある。

 運を引き寄せるためにお守りや数珠を握って抽選する選手もいるが、女子トップレーサー平山智加のこだわりは面白い。必ず抽選器を一度、逆に回すという。

「自分の番に来たときは、前の人がすでに次の玉が(抽選器の内部で)選ばれた状態。だから1回、逆に回してポトンと玉を落とし、よく交ぜて自分の力で『運』を選ぶようにしています」

 そんな平山は年末のプレミアムGⅠ「クイーンズクライマックス」の枠番抽選(エンジン抽選と同型のガラポンを使用)では3年(2012~14年)で1号艇(白玉)を5回連続ゲット! 津のレディースCでもエース級の68号機を引いた。ここ一番の「強運」は文字通り自分の力で引き寄せたものなのだ。

<前夜版>読んで字のごとく「前夜」に発行される翌日の出走表のこと。レース場によって出される時間はまちまちだが、予選中は9~11Rあたり、翌日が準優・優勝戦の場合はそれぞれ予選、準優の結果が出た後に発行される。

 この前夜版、我々メディアは一刻も早く欲しいもの。なぜなら、翌日の番組が分からないと予想はおろか原稿執筆もままならない。特に締め切りに追われるナイターでは、前夜版が記者席に配られた瞬間、まるでバーゲンセールのように各記者は自分の分をいち早く確保し、それを基に予想作業を開始するのだ。

 また、選手にとっても前夜版は待ち遠しい。ボートに翌日の艇番・艇旗を装着しなければならない雑用係の若手は前夜版で先輩の枠番をチェック。暗記したり、手のひらにメモしたりと必死で準備する。若手以外でも首を長くして前夜版を待つ選手は多い。レース番によって作業内容が変わってくるからだ。例えば、翌日が12R1回走りだと事前に分かれば、わざわざ焦って作業しなくても「明日の状況を見ながらゆっくりやろう」と時間を有効に使えるのだ。

 他にも前夜版を見て翌日の戦術を練る者もいれば、逆に「先入観を持ちたくないので前夜版は絶対に見ない!」と決めている選手もまれにいる。レース場によっては場内にも置かれるので、帰り際にゲットして翌日の“予習”を!

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