夫婦ボートレーサー泣き笑い 力良&裕子の交換日記

【中西裕子の巻】全国各地の地区選ロードは先週いっぱいで幕を閉じ、ボート界はいよいよSG戦線に突入。戦うレーサーも舟券を買うボートファンも休むヒマがないですね(笑い)。

 365日、毎日どこかで必ずレースが行われるボートレース。そんな世界で“職場結婚”した私たちのような夫婦レーサーは、誕生日や記念日などのイベントの日に一緒にいられないのが当たり前。ちょっと寂しいですが、そのすれ違い生活を逆手に取って上手に利用すればステキなサプライズを演出できるんです。そのいい例がバレンタインデー(2月14日)とホワイトデー(3月14日)だと思いますね。

 今年のバレンタインデーは旦那(黄金井力良)が仕事だったので一緒に過ごせませんでした。レースへ出掛ける前、宿舎で食べる用のチョコレートを渡したのですが、実は私の本当のプレゼントはこれから! レースから帰ってきたら手作りティラミスを作ってあげるんです。

 私は毎年、バレンタインデーの日に必ず自宅でティラミスを作るのですが、これは義理の母からの直伝! 旦那が子供のころから食べてきた大好きな“ごちそう”なのです。毎年楽しみにしていて家族みんなで食べるのが恒例になっていますね。

 手作りってカロリーを調整できるメリットもあるんです。もともと旦那は甘党ですが、レーサーとしては体重が重い方なので減量が宿命。だから、母からの伝統の味を残しつつも低カロリーに仕上げるよう調整。普段は大好きな甘いものをガマンして食事に気を使っている旦那です。

 ただ、バレンタインデーだけは「ティラミスを食べられる日」という年に一度の行事になっているようです。

 私だけでなく、他の夫婦レーサーたちもバレンタインデーを一緒に過ごせない時はちょっとした「サプライズ」を用意するみたいですよ。そうするとホワイトデーも楽しみになるとか(笑い)。サービス精神がある夫の場合はホワイトデーに“サプライズ返し”してくれるみたいです。どんなサプライズが待っているのかな?と想像してレースに出ると、いつも以上に力が発揮できそうな気もしますね。

 そんな私もホワイトデーは楽しみ! 1年間に誕生日とクリスマスがもう一回あるような感じ。ホワイトデーの定番でもあるアメの他に、欲しい物も買ってもらえるんです。旦那としては「ホワイトデーだからまあしょうがないな」って感じですけど(笑い)。

 このように夫婦レーサーは相手が家にいない間に準備できるので、帰ってきてビックリさせやすい。喜ぶ顔を思い浮かべながらアレコレと準備していると、こっちまで楽しくなってきますよね。さーて、今回も旦那はティラミスを喜んでくれるかな? 今、若松(最終日は20日)を走っていますが、帰ってくる前にこれを読んでネタバレしないといいけど…。

☆なかにし・ゆうこ=1983年12月30日生まれの32歳。埼玉支部の94期生。2004年5月の戸田でデビュー。同年8月の平和島で初1着。夫・黄金井力良とは10年10月に結婚。11年2月に長女、14年3月に長男を出産。15年1月の産休明け復帰シリーズで通算100勝を挙げた。15年10月に初優出、優勝は未経験。身長161センチ。血液型=O。

<次回は夫・黄金井力良が執筆=3月10日掲載>