【多摩川ボートGⅠ関東地区選手権(4日開幕)展望】ボート界に早春の訪れを告げる風物詩「地区選手権ロード」が全国6地区でいよいよスタート! その先陣を切って4日、GⅠ「第61回関東地区選手権」がボートレース多摩川で開幕する。

 5年ぶりとなる多摩川での地区選手権。61代目の関東チャンプを目指し51人が激突する。注目は山崎智也(41=群馬)だ。昨年はオールスター、グラチャン、グランプリを制し賞金王&MVPに輝き15年を最高の形で締めくくった。この大会は51、58回で優勝。シリーズ3度目のVで弾みをつけ、今年も大暴れする。

 地元の浜野谷憲吾もV候補の一人だ。昨年、江戸川60周年を制し久々のタイトルを手にした。今回はファン投票1位でドリームに選出。この期待に応え東都のエースの存在感をアピールしたい。

 この“関東二枚看板”を脅かすのは活躍著しい新世代グループ。その代表格が今回GⅠ復帰戦となる桐生順平。昨年はクラシックでSG初Vし、年末のGPもトライアル2ndから出場というトップレーサーだけにV争いは必至だ。

 長田は昨年末のGPシリーズでSG初制覇。今回は地元水面でGI初Vを狙う。さらに当地勝率がいい黒井達矢や昨年の地区選準V、江戸川60周年でも活躍した中田竜太、福岡62周年でGI初優出し飛躍が期待される後藤翔之に、昨年のウェイキーカップ覇者・中野次郎やS巧者の山田哲也も侮れない。また、ここが3月の平和島・クラシック出場権取りの最後のチャンス。出場権のない石渡鉄兵、村田修次、飯山泰、斉藤仁ら地元勢も一発を狙う。

“日本一の静水面”で激しいバトルが繰り広げられることは間違いなく、初日から目が離せない。