【徳山ボート周辺のおすすめスポット】

2016年01月25日 11時52分

いい食材はいい職人の技で仕上げられる

【徳山ボートGⅠ徳山クラウン争奪戦(26日開幕):観光&グルメ】

<立ち呑み食ぅちゃん>レース場からの帰り道にちょっとだけふらっと寄って帰ろうか――。一日のシメに道草感覚で立ち寄れる立ち飲みの店を紹介する。

 徳山一番のメーンストリート、平和通りにある「立ち呑み食ぅちゃん」だ。料理のメーンは串料理。炭火で丹念に焼き上げる串は種類も豊富。すべてこの道16年目の大将こだわりの一品で、もちろんどのメニューもうまい。大将の加藤さんのオススメもやはり串だ。既製品は一切なく、イチから仕込む食材は国産肉だけを使うこだわり。

 記者のオススメはレバーのタレ味だ。レバー独特の臭みが甘いタレで打ち消され、柔らかい食感がなんとも言えない。値段もリーズナブルで1本120~180円ほど。2000円もあれば十分堪能できる。舟券で負けていつも懐が寂しい記者にとってもありがたい。

 大将の人柄に引き寄せられる人も多い。若い女性客が多いのも特徴だ。嫁には言えない愚痴をこぼして帰るも良し、上司の悪口を言って帰るも良し。すべて大将の温かい人柄が包んでくれる。今日たまったストレスはパーッと飲んで笑えばスッキリ。明日へのパワーの源としよう。

「(自分が)店に着いたら(ライトを)チカチカさせて、炭の火を消したらライトの電気を消す」と加藤さん。「ライトがついてたら」営業中のサインだ。大将はいつでも笑顔で快く迎えてくれる。

☆立ち呑み食ぅちゃん KUCHAN:住所=山口県周南市平和通2―18、TEL=0834・22・5022、営業時間=午後5時から深夜1時ごろまで、定休日=不定休

「回天」に関わる遺品や資料がズラリと並ぶ

<回天記念館>戦後70年。戦後復興の財源とするべく発足したボートレースも、すでに“還暦”を過ぎた。今回の徳山周年は62周年記念である。たまには来た道を振り返って見つめ直すす旅もいいのではないか。

 徳山駅南口から歩いて5分足らずで徳山港が見えてくる。そこから一見、陸続きに見える島がある。それが大津(おおづ)島だ。その南端にある馬島(うましま)港に「回天記念館」がある。

「回天」とは魚雷型特攻兵器のことで、特攻と聞けばすぐ頭に浮かぶのは神風特攻隊が有名だが、ここ山口県周南市にもその歴史があった。

 ――神潮特攻隊――飛行機ではなく魚雷として、魚雷といっても当時としては最新鋭のもので、全長15メートル近くあり、他国のそれに比べれば小型潜水艦といったほうがしっくりくる。それに乗り毎日厳しい訓練をしていたのがここ大津島だった。

 記念館では壁一面にズラリと並ぶ遺影や、訓練生たちが家族に宛てて書いた手紙などを見ることができる。狭く息苦しい孤独な潜水艇に乗り込む若者たちの思いが、今の時代を生きる我々に同情を呼ぶのではない。

 戦後70年以上たった今でもヒシヒシと伝わってくるのは「家族を守りたい」「愛する人を守りたい」という何かを守るために戦った決意である。

 県内各地の中学校などで講演をしている松本紀是館長(70)は「守るための兵器だったのです。彼らは祖国のため、ひいては家族を守るために全国から志願して集まったのです」と話す。

「回天」という名前は“天を回らし、戦局を逆転する”という願いを込めてつけられたという。玉砕ではなく諦めず未来のため逆転を狙う精神。我々が感じるべきは、そんな思いかもしれない。

 歴史の重みと美しい風景――ぜひ、大津島に足を運んで体感してほしい。

☆回天記念館=山口県周南市大津島1960 TEL0834・85・2310 開館時間は午前8時30分~午後4時30分。休館日は毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)および年末年始(12月29日~1月3日)。入館料は大人300円、18歳以下の学生、幼児は無料。JR徳山駅(南口)から徳山港まで徒歩数分→徳山港から馬島港までフェリー44分、もしくは高速船18分→馬島港から徒歩10分。