【ボートレースからつ・周辺のおすすめスポット】

〈鏡山温泉〉JR虹の松原駅を降りると、海側に広がっているのが日本3大松原のひとつに数えられる虹の松原。反対側には田園の光景を望むことができ、その先にあるのが、温泉の名前の由来となった鏡山だ。

 駅から歩くこと約10分。目的地の「鏡山温泉茶屋美人の湯」に到着する。温泉は地下1600メートルからくみ上げられ、鉄分や弱放射線などを含む泉質でほぼ無臭、無色透明で滑らかな質感。内湯は20畳ほどの広さの浴槽に、ヒノキの香りを使用したサウナがついている。露天は5、6人が入れるたる風呂と10畳サイズの岩風呂がある。たる風呂は泉温が40度ぐらいしかないため「長湯するにはちょうどいい温度で、よく温泉にこられるツウのファンには好評なんですよ」と専務の山口信親さん。

 ゆったりと温泉を楽しんだ後には、いけすを配した食事どころもある。「価格を抑え、女性にも喜ばれるように小鉢を多くした」(山口専務)と言う新鮮な魚介類の料理を楽しめる。一杯飲めたり大、小宴会場も用意しているので、宴会にももってこいだ。佐賀のお土産が買える売店もあり、旅打ちの締めにはちょうどいいかも。

☆鏡山温泉茶屋美人の湯=佐賀県唐津市鏡4733、電話0955(70)6333。営業時間は午前10時〜午後10時(最終受け付けは午後9時30分)。休業日は毎月第3木曜日(祝日の場合は営業)。料金は子供300円(午後5時以降は250円)、大人600円(午後5時以降は500円)。JR虹の松原駅から徒歩約10分。

佐賀牛は肉質が芸術品のような逸品
佐賀牛は肉質が芸術品のような逸品

〈佐賀牛 なかむら〉唐津市といえば、やはり呼子のイカが有名だが、イカだけじゃもったいない。どうしてもお肉が食べたい!という”肉食系“のファンにはこちら=佐賀牛がオススメだ。

 まずはロース肉。特に上質なサシが入った、肉質が芸術品のような逸品だ。この最高の肉を最高の焼き方で楽しませてくれる。鉄板の上で肉の表面を焼き、そのうまみを閉じ込める。そしてフランべ。「ファイヤー!」そう叫びたくなる赤い炎が一気に上がり、そのさまはまるで情熱のフラメンコを踊るあでやかな女性の趣。その後は鉄板内にある備長炭が敷かれた七輪の上でじっくり火を通す。

「炭火からの遠赤外線で焼きすぎることなく、ちょうどいいレアに仕上がるんです」

 自らを”鉄板職人“と称する増本弘昭シェフが胸を張った。まずは何もつけずに一切れ口に運ぶ。サクッと歯が通り、その後に肉汁がジワッとあふれ出してくる。さらにもう一切れ。今度はお薦めの岩塩をつけて。脂が岩塩によってよりいっそう風味、甘みが増す感じだ。さすがお薦めだけにこれはうまい。

 ソースはこの岩塩のほか、ジャポネソースに「京都で舞妓さんの着物がソースで汚れないように考えられた」(増本シェフ)泡しょうゆを揃えて、好みに合わせてチョイスできる。

 次にお子様にも大人気のハンバーグ。「これを食べにわざわざ遠くからリピートしてくださる方もいます」と増本シェフ。このハンバーグに使用されるのも佐賀牛の切り落としという豪華さだ。阿蘇の溶岩石に乗ったふっくらとしたおいしそうなハンバーグには、目玉焼きや付け合わせの地物の野菜もバターでソテーされている。「中はレア気味なので、お好みによって石に押し付けて焼いてください」(宮地宏典シェフ)と勧められるまま、軽く石に押し付けると「ジュワーッ」という音とともに香ばしい肉の焼ける香りが立ち込める。こちらもお薦めの岩塩をつけて一口。肉の味がぎゅっと凝縮され、かめばかむほど佐賀牛のうまみがほとばしる。なるほど、リピーターが多いのもうなずける。

 お店は国道220号線沿い。今年7年目を迎える高級でモダンな外観だ。カウンター席は正面がガラス張りになっており、落ち着いた雰囲気。錦鯉が泳ぐ庭がある個室が2室に和室が3室、VIP室も用意されている。

※佐賀のブランド牛、佐賀牛は北部の天山・脊振(せぶり)山系と南部の佐賀平野へと広がり、澄み切った空気が豊富な山野草、おいしい水により黒毛和牛を育てるベストな環境で飼育されている。(社)日本食肉格付協会の定める牛取引規格の最高肉質である5等級および4等級の、脂肪交雑BMS値№7以上が佐賀牛とされる。「佐賀牛なかむら」で使用されている佐賀牛は、玄海国定公園の白砂青松の虹ノ松原をはじめ、風光明媚な環境の下、玄界灘の心地よい潮風を受けながら丹精込めて育まれた直営の中村牧場で飼育され、厳格なハードルをクリアした未経産の牝牛のみを使用している。

☆佐賀牛 なかむら=佐賀県唐津市浜玉町横田下954、電話0955(56)8866。営業時間はランチが午前11時〜午後3時(ラストオーダー午後2時)、ディナーは午後5時〜午後10時(ラストオーダー午後9時)。定休日は木曜日(休前日は営業)。ステーキランチコースは2400円〜、ステーキディナーコースは3100円〜、ハンバーグコースは2500円〜。その他にも、しゃぶしゃぶ、せいろ蒸しや一品料理も。隣には系列の炭火焼き焼き肉「えん」もある。