【からつボートGⅠ全日本王者決定戦(19日開幕)総展望】ボートレースからつのGⅠ「開設62周年記念・全日本王者決定戦」が明日19日、6日間シリーズの幕を開ける。2016年の九州地区における記念ロードのスタートを飾るこの大会、腕自慢のA1・52戦士が終結し、覇を競う。V戦線は峰竜太をはじめとする8人の地元・佐賀支部軍団が、昨年のグランプリ覇者・山崎智也を迎え撃つという図式。実力者の今垣光太郎、田中信一郎をはじめ、近歴充実の笠原亮や豪快な攻め口が魅力の茅原悠紀が割って入る。さて、どんなドラマが待ち受けているのか、興味津々だ。
地元佐賀支部の切り込み隊長・峰竜太、そしてGP覇者の山崎智也、この2人が初日、2日目のWドリーム戦の1枠で登場する。ともに活躍への期待度の表れなのは間違いなく、両者もその自覚のもと、集中した走りを披露してくれるはずだ。
さて、各選手とも地元の正月レース〜一般戦で肩慣らしを終え、2016年の記念ロードに出陣する。山崎、峰もそれぞれ”らしい“レースで好歴を残し、記念モードへとシフトチェンジしてくる。
初日ドリーム戦(百花繚乱ドリーム)の1枠=峰は、正月レースを走ったアドバンテージを最大限に生かしたい。正月レースでは準優勝戦で山田康二のジカまくりを浴びて優出漏れしたが、調整の面では正解が出ていた。からつGⅠは悲願のタイトル。初戦からフルスイングで勝ちにくる。
一方の山崎は、昨年の賞金レースの流れを、5月SGオールスターVにより一発で変えた男。その後、遮二無二勝ちに行くというより、プレッシャーや緊張感を楽しむというスタンスを貫いた。結果、GPを含むSG3Vという誰にもまねできない実績を叩き出したのだから恐れ入る。今回もトモヤらしく、軽快に舞う。
GPではもうひとつ見せ場を作れなかった田中信一郎、今垣光太郎だが、ポテンシャルの高さは相変わらずだ。田中は7月SGオーシャンC(2)以降の優出ラッシュが見事で、今垣は冬場で賞金を荒稼ぎする傾向が顕著だった。また、選手生活第2のピークが訪れた感もある笠原亮は、めっきりスキがなくなった。以前から鋭かった差しハンドルはいっそう磨き込まれており、インに入ればSも突っ込んでくる。
石野貴之、茅原悠紀は、わずかなチャンスをピンポイントでものにするタイプ。石野は2月芦屋周年、7月オーシャンCで美酒。いったん仕上がってしまえば、抜群の集中力を発揮して勝利につなげる。茅原は思い切った仕掛けがしばしば事故にもつながり、それが時として足かせにもなってきたが、何せ一昨年のGP覇者。ツボにはまれば場外ホームランをかっ飛ばす。
地元支部からは深川真二、小野勇作、森永淳、古賀繁輝、峰、宮地元輝、山田、高田明が参戦する。正月レースではミスのない走りで深川がV。”次は俺の番だ“と宮地、山田、高田が腕をぶす。
【からつボートGⅠ全日本王者決定戦】グランプリ覇者・山崎智也を地元勢が迎撃
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