【宮島ボートGⅠ宮島チャンピオンC:注目レーサー(1)=船岡洋一郎(28=広島・98期)】近況はスランプに陥っている。尼崎・ヤングダービー→住之江・高松宮記念のGⅠ連戦でも予選突破を狙える位置にいながら、勝負駆けに失敗した。

「エンジンの引きもよくないんだけど、一番は足と選手リズムがかみ合ってないことですね。足がいいときは自分がレースミスをしたり。尼崎も住之江もいいときはあったので、そのイメージは持っているんですが…」

 そんな状況で迎える地元周年を反撃への足がかりとするため、できることは何でもする腹積もりだ。2節前の一般戦(10月17~20日)で温水パイプがついた状態を経験したことは強みとなりそうだ。

「後輩の新田(泰章)がいい足していたのでアドバイスをもらった。エンジンが違うから同じ足にはならなかったけど、ペラに反応はあったんです。前検で“これは!”っていう感触を持てるようなエンジンを引ければ…」

 ただ、相手は名うての強豪ばかり。エンジン出しはもちろんだがホームアドバンテージも最大限に生かしたいところだ。

「宮島は潮位によってスタートの見え方が変わってくる。大潮なんかだと結構違います。当然サバを読んで起こすことになるんだけど、自分は走り慣れている水面だし、そこは自信がありますよ」

 外枠からでも勝負してくる速攻派。流れをつかむことができれば波乱を起こして不思議はない。